原型は、兵隊さんが装備品を背負っていたものがルーツです。
日本では大正天皇が小学校に入学したときに伊藤博文がプレゼントしたのが世に知られるきっかけとなったといわれていますね。とはいえ、普及するのは戦後になってそういう「贅沢」ができるようになってからのようです。
私もそうでしたが、ランドセルというのは本人が買うものでなければ、親が買うものでもありません。祖父母が買い与えるものです。なんでも、父親と母親の双方の祖父母がどちらが用意するかで譲らず、結局2つ用意されて子供は交互にそれを使っている、ということも実際にあるみたいですね・笑。
私の場合は、私を溺愛していた祖父が用意しました。ずいぶん気合を入れて選んだみたいでしてね、私に背負わせて嬉しそうな顔をしていたのをよく覚えていますよ。
今は軽いものがあったり、私の時代は「男は黒、女は赤」と決まっていてそれと違うのを持っているとからかわれたりいじめられたりしていたものですが、今は男の子でも本人が赤が好きなら赤を使っていたり、ギャルばりのデコデコしたランドセルがあったり、高級品もそれが用意できる裕福な家ならいいんじゃないでしょうかね。子供うちから一流品を使って「一流とはどういうものか、体で覚えておきなさい」というのも、教育のひとつであるとは思います。