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池波正太郎さんの「あじない、あじない」
こんにちは。 池波さんが逝かれてからもう随分ですが今だに文庫本の売り上げが落ちないそう、 「鬼平」ファンの私としては実に嬉しいのです。 「鬼平犯科帳」にこのような一文があります・・・ 「あじない、あじない・・・」 これは少し説明が必要でしょう、 鬼平こと長谷川平蔵には懐飼いにしている密偵が五~六人おります。 懐飼いとはまあ信頼している子飼いの密偵くらいの意味でしょう。 中で頭株と言えるのが大滝の五郎蔵、これが平蔵の恩と情けにかかります。 途中は端折りますが物語りの最後、五郎蔵が涙ながらに平蔵に礼を言をうとするのですが、 平蔵、それを押しとどめて、 「五郎蔵、それを口にだしてはあじない、あじない・・・」 私は頭の中では分かりますし言葉のニュアンスのようなものも十分伝わるのです。 ただ、これを今の我々の現代文に置き換えたならどう言う言葉をあてたら良いものか? お前のボキャブラが貧困と言われれば返す言葉もありません・・・ 併せて「鬼平犯科帳」の楽しい話でも出来ればと思います。 本来読書カテの質問なのでしょうが敢てこちらで質問させていただきました。 よろしくお願いいたします。
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1989年からのテレビシリーズ2代目中村吉右衛門からのファンです。 関係ないですが小房の粂八が亡くなって号泣ものです。 密偵の高齢化がめだちます。 鬼平といえばエンディングのインスピレイションですよね。 私はあれが流れる度に手を止めて画面見てしまいます。 ところで「あじない、あじない」ですが それを現代の言葉に置き換えるのもあじない、あじないですね。
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- sqqrcxvx
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kamejrouさん、お久しぶりです。ご無沙汰しております。 司馬遼太郎なら、話し出したら止まらない私ですが、池波正太郎ねぇぇ・・ まぁ、池田弥三郎さんと並んで、本当の江戸(東京)が分かる人でしたね。 でもexさんが、守備範囲外とは仰りながら果敢に登場されたので、釣られて出てしまいましたが・・ ハイ守備範囲外です。 「あじない」という言葉は岐阜を含む東海地方の方言で、距離的には遠くない京都でも使うのですが 要は「あじけない」「あじがうすい」「まずい」・・・と云う意味かと。ここから派生して、「まぁやめておいたほうがいいですよ」ともなりましょうか・・? 果たして江戸っ子の長谷川平蔵が「あじない」と表現する事については・・? 一つ言える事は、江戸は家康臣下として三河武士や所謂三河人が多く入って出来た街です。そうばかりじゃありませんが・・遠江や甲斐の人間もいたでしょうが。やはり三河人は一大勢力です。 平蔵の長谷川姓はどうも私には三河人の匂いがします。従って平蔵が「あじない」という言葉を使うのはある程度は頷けます。祖先の故郷の言葉ですから。 本物の江戸っ子は少なくなりましたね。 池田教授が「この先(自分の人生で)江戸前の寿司があと何回食べれますか」と言っていましたが。 池波さんも食通でしたね・・ 久しぶりにkamejrouさんとお話し出来ました。 では、また・・・
お礼
こんにちはsqさん。 言われてみればお久しぶりです、お元気でしたか? 先日EXさんの質問で私が回答させていただいた折、御容赦をと言いましたが、 私は豪も思っていない、そのような事を気にするのであれば、 あなたにしろisokenさんにしろ話をするに足りないと、私は思っているのです(笑) 私も司馬さんの事なら話したいのです。 私が高校生の頃でしたかね?中学生?「竜馬がいく」、まあ面白いものでした。 お田鶴様でしたか?寝待ちの藤兵衛、面白くて夢中で読みました。 司馬さんに仕事の集大成と言うべきでしょうね「街道を行く」、 私はまだ元気なうちにこれを読んでみたいと思っているのですがどうもなかなか・・・ 紀行文でしょうし随分何巻もあるようです・・・・ これを読めば私の中の司馬さんの区切りもつくような気もします。 池田弥三郎さん?私は知らないのです・・・・ まあ池波さんのことで言えばなるほど江戸ッ子、江戸ッ子即粋とも思いませんが、 でも粋な人ではあったようです・・・ 私はね、良く思うのですがあの時代の人は池波さんに限らず皆粋なのですね。 これは精神文化と言うものを我知らず背負っている・・・・ 残滓だと言う人もおられるが、そうではない。 「あじない」について言えばそのくらいの意味でしょうか・・・・ ただ京都のことで言いますとね父親が京都奉行をしておりますからこれはありうる。 ついでに言えば長谷川の家柄は両番の筋ですから格式も高いのですが、 時の老中が定信ですから随分情けない思いもしたようです・・・ こう言う話しはsqさんも私も身につまされるものがありそうです。アハハ 古賀政男の質問をしたいと思っているのですが。 カルメンマキの「時には母のない子のように」ではありませんが、 心はすぐ変わる!(笑) またそのうちお話しましょう、 ありがとうございました。
池波正太郎はまさに滋味掬すべき作品の多い人ですね。 「言葉にして語らずとも以心伝心、いまさら他人行儀な礼など みずくさい 儂とおぬしとのつきあいは、恩だの礼だのを超えたところにある。 礼も言わぬが花、言えば言葉かぎりのものになってしまう。 儂がおぬしに感謝している気持ちを示したまでだがそんなことを 儂とて説明したら殺風景な話になろう。 言わずとも 咲ける今宵の 桜かな のう、五郎蔵。一献どうだ。」 kamejroさん。こんにちは、やっと昨日人生劇場 飛車角を観て だいぶ共通のバックグラウンドの一部ができてきたかなと思ったら 今度は池波正太郎ですか・・・これも守備範囲の外でして 国語の試験問題解くような回答になってしまいました。すみません。
お礼
こんにちはEXさん。 私、本当に一週間ぶりにここを覗いたのです、少し夢中になっていたことがあって。 さきほどあなたの質問も拝見しましたから、この質問を締め切ってから、 まだ質問が開いているようでしたらお邪魔したいと思います。 isokenさんの質問なども今、眺めていてため息が出るのです、アハハ まあ、上手なこと・・・ 私はもう涙が出る! >言えば言葉限りのものになってしまう あなたの仰るとうりでしょうね。 言葉は意思を伝える道具にはなっても心の想いまで伝えることが出来るか? それはそうでもない・・・。 実に素晴らしい!!言わぬが花、 繰り返して言いますが素晴らしい! あらッ!そうですか「飛車角」、ご覧になった? 古い映画ですからね退屈したかも知れない、ただねあれが東映任侠映画の原点です。 またこの話しを始めると長くなるのですが、・・・・まあやめましょう(笑) 任侠映画に口を挟めたいと思うのならば、まずこの映画を観なければいけない。 私もこう言う話しを出来るのはisokenさんしかおりませんでしたから嬉しい! 「時と時節は移ろとままよ 吉良の仁吉は男じゃないか」 これはねぇEXさん、日本人と生まれたからには拭えない日本精神のありようなのです アナログと笑われるかも知れません、先日は玉虫色の回答をしましたが、 この父、母の祖国が他の国に蹂躙されることあらば及ばずながら私は戦う・・・ まあ質問が開いておりましたらそちらでまた・・・・ ありがとうございました。
- oya_zico
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こんにちは。 『水臭い(みずくさい)』だと思います。 私の年代・住んでた地域ではそうでした。
お礼
こんにちはoya zicoさん。 私はもう腹が立ってしょうがない! 人間違いしたことにはあなたにお詫びしているのに大笑しながら、 あちらこちらに言いふらしている・・・ まあ仲良くしてあげてくださいな、少しくどいですが悪い人間でもありません。 >「水臭い(みずくさい)だと思います。 ああ、そうかも知れませんね、これが適当かも知れない・・・ 私の頭の理解の中では当然これもあります。 ただ、モヤッとしたものが別にあるのです、これを私は言葉に出来ない。 あなたとお話させていただくのはこれで3度目でしょうか? 失礼なことも言いましたがお許しください。 似たような訳の分からぬ人間がいるものですから・・・・ 訳の分からぬのがあなたを気にいってファン登録したようです。 御迷惑でなければ私もさせていただきます。 ありがとうございました。 どうぞまたお付き合いください。
- ootemon
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「五郎蔵、あーもうそのことはぜんぜん大丈夫だから、うん」 ていうニュアンスだと思います。 あじないはみなまで言うなぐらいの感じなので現代語だとこういう風になるんじゃないですか。
お礼
こんにちはootemonさん。 でしょうね、みなまで言うな・・・ これも私は良く分かるのです。 これはおそらく私は池波さんの造語なのだろうと思うのです。 それにしても胸におさまりが良い・・・・ みなまで言うなの気持ちも含んでいるでしょうね。 ただ、もう少し適当な言葉に置き換えれないものか・・・・? まことに日本語とは奥深く粋なものですね。 ありがとうございました。 また見かけることでもありましたらお付き合いください。
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お礼
こんばんは。 どうもお礼が遅くなりまして申し訳ありません。 小房の粂八は蟹江敬三さん、素晴らしい粂八でした・・・・ あれは何話でしたか? 島田正吾さんが盗賊のお頭で鬼平が粂八に、 「俺がもとへ来るなら来い、来ねぇのなら二度とその面俺に見せるな」 立ち去る平蔵・・・ しばし間を置いて追いかける粂八、「長谷川さまぁ~!」 良い俳優さんでした、味のある・・・・ そうですねぇ・・・・皆齢をとって猫八さんの彦十もおりませんし、 私は猫八さんの彦十大好きでした、原作では香具くずれのヤクザ者ですが、 猫八さんの彦十は適役でしたね。 仰るエンディングのインスピレーション、実に素晴らしい! 最初の頃のナレーションも素晴らしくて・・・・ 今の言葉に置き換えるのはそれこそあじない・・・・ 仰るとうりでしょう。 無理に置き換える必要もありませんものね。 ありがとうございました。 どうぞまた見かけましたらお付き合いください。