動物を飼う場合、飼育する環境をその動物が自然に生活していた状態に近づけてやることが必須です。
金魚というのは元々「鮒(フナ)」を人工的に改良したものです。特性などは鮒とほぼ同等です。また、金魚すくいなどでよく見る和金(尾ひれが1対の種類)などは表面の色以外はほとんど鮒です。
鮒は普通に日本中の沼などにいるように、金魚の生活環境も通常の日本の自然環境と同じです。水温・水質などはあまり気を遣う必要はありません。何もしなくとも勝手に“いい環境”になってゆきます。
ただし、以下の点にはご注意ください。
○ 魚は体表を覆うウロコと粘液で細菌から身をまもって
います。金魚すくいでかき回されることで、からだに
傷を負ったり粘液がはがれたりし、細菌感染する恐れ
があります。熱帯魚店などで「メチレンブルー」など
の薬を購入してもよいですが、食塩を1%弱入れたも
のに1週間ほど泳がせて消毒すれば危険が減るでしょ
う。その後も0.5%くらいの、かるい食塩水にしてお
くとよいです。内蔵への負担が減り、健康に育ちます。
○ 金魚は日光が大好きです。日当たりのよい窓際などに
水槽を置くと健康に育ちます。
ただ、日光を受けてコケも繁殖しますのでまめに掃除
されることをお勧めします。
○ 観賞用のため、水槽の水をキレイにしてしまいがちで
すが、チョット待った!です。前項の話と逆行してし
まいますが、金魚本人的には濁った水の方が居心地が
いいんです。あまり頻繁に水換えするのはよくないか
もしれません。餌の食べ残しや糞などがたまり、水が
腐ってしまってはいけないのでホースやサイホン式ポ
ンプ(熱帯魚店で販売)を利用してゴミだけ吸い取る
のがよいです。
○ 金魚には満腹中枢が無いと聞きます。餌は与えるだけ
食べてしまうので、やり過ぎに注意しましょう。
○ 世話などの手間を考えるとなるべく大量の水で飼育す
るのがよいです。60センチ水槽などがお勧めです。
○ 金魚はたくさん餌を食べて、たくさんの糞をし、水を
汚します。前項の60センチ水槽に加え、上部フィル
ターがお勧めです。
コツ(?)ですが、やっぱりもともと自然の物を人間のエゴで閉じこめて飼うわけです。なるべく自然に近い形でそっと飼ってあげたいものです。手を入れすぎずに愛情を注いでやってください。人間の思い込みであれこれいじくり回すのではなく、よく観察しながら小さな変化に合わせて効率のよい世話をしてあげてください。バランスさえ保ってあげれば、彼らは勝手に健康になって、元気に大きくなってゆきます。
お礼
ご親切な回答ありがとうございました。 その後、1匹から6匹に増え、毎日続々と死んでしまいハラハラしたのですが2匹残って落ち着いたようです。 ガラス水槽に小石・水草・えさをそろえて 子供にもえさをやりすぎないよう、かまわないように注意しています。 今後も、きっと金魚すくいを見つけるとすくうだろうと思いますので食塩水での消毒&健康を保ってあげたいと思います。 本当にありがとうございました。