usagisan13さん こんばんは。
日本画に写実的なものは見たことがないとのことですが、三井記念美術館が所蔵する、
「鳥類真写図巻 渡辺始興(筆)江戸時代 18世紀」
は日本画における写実の極致と思います。一度見てみてください。
これは、三井記念美術館において、2012年 2月8日~4月8日に「茶会への招待」の中で「初公開 新町三井家の新寄贈品から」で展示されたものです。
この渡辺始興の写生を元に、あの写実主義で有名な円山応挙が写生をして、円山応挙の筆によるものも残っているそうです。
三井記念美術館にもう一度みたいと要望を出しているのですが、なかなか受け入れてくれません。
円山四条派の流れをくみ、狩野派も融合させて新しい日本画を模索した、竹内栖鳳も私はかなりの写実と思います。
山種美術館の「班猫」の猫の毛並みや藤田美術館の「大獅子」のライオンの足の裏の肉球など。
あと、最近有名になった伊藤若冲の鶏のトサカの丸い点など、よくここまでと。
あとは、おすすめは、東京都美術館で昨年行われた、日本美術院再興100年特別展世紀で展示された日本画の小茂田青樹の「虫魚画巻」もかなり写実的で見ごたえがありました。
自然を愛し野草のスケッチを趣味とする私は、人物画より、動植物に目が行きがちですが、日本画は西洋画に負けてないと思います。