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名探偵の客演について

乱歩の「黄金仮面」ではある有名な人物が本名で客演します。 西村京太郎の「名探偵なんか怖くない」では明智小五郎。メグレ警視、エラリー・クイーン、ポアロが競演します。 映画「名探偵登場」では名前をもじって、いかにもパロディ的なつくりでしたが、この二作品はパロディではなく、かなり真面目に本人として名探偵を登場させています。「黄金仮面」も「名探偵なんか怖くない」も発表されたりは、客演名探偵の生みの親たちはまだまだご存命の頃です。生みの親たちは日本でこういう小説が書かれたひとを知らなかったのでしょうか。とはいえ著作権的に問題はなかったのでしょうか。

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  • applenote
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回答No.4

アメリカであればベルヌ条約結ぶのが遅かったため万国著作権条約が関係しますが、フランスはベルヌ条約を手動していますしパリ改正条約の時点でで日本とともに締結しています。ルパンが条約されていなかったわけではないでしょう。 そもそも著作権侵害にあたるのか。本名であろうと名前そのものに著作権はありません。ルパンの三文字に創作性ありませんもの。名前使うのにいちいち許可とってられません。 キャラクターといい抽象的な概念も著作権はありません。ポパイ事件参照。 キャラクターデザインは美術館として保護できますが、性格や設定はアイデアそのものです。 問題になりうるのは翻案にあたるかどうか。それともアイデアにすぎないか。 ルパン三世にいたってはまるでルパン一世とは別物です。小説のストーリーをなぞらえたわけでもありません。

jasko
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 すると西村京太郎の名探偵シリーズは著作権的には全く大丈夫ということになりますか。それはそれで、なんとなく心配ではあります。

その他の回答 (3)

  • LN-TF
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回答No.3

既に回答が幾つか挙がって居ますが、少々補足をせないといけないようです。 先ず、万国著作権条約ですが、戦前に国際間で取り決めたベルヌ条約と云うものがあり日本は1899年に加盟して居ります。従って旧万国著作権条約は乱歩の頃でも適用されます。 次に、日本では一度消滅した著作権は、復活する事は一般にはありません。例えば、アーサー・コナン・ドイルですが、「シャーロック・ホームズの事件簿」のみ戦前に改造社が版権交渉して取得したために数年前迄は、翻訳権が有効でしたが同じい著者の「緋色の研究」以下「シャーロック・ホームズ最後の挨拶」迄は、旧条約の版訳権十年留保の規定で、翻訳権を取得せないでも自由に翻訳が出来ました。最近迄、新潮文庫と早川ミステリ以外にはホームズものは「事件簿」が収録されて居なかったのはその為です。 次に。モーリス・ルブランですが、日本では比較的早くに、保篠龍緒氏が、仏蘭西の著者と連絡をとり翻訳権を取得して翻訳をしていました。戦後、保篠氏の契約不備から翻訳権を再設定した際にも、「813」や「虎の牙」等は、翻訳権が未だ有効で、文庫版は新潮文庫、全集版は東京創元社、児童書はポプラ社で契約が遣り直されました。(新潮文庫は10冊刊行した処で、未刊行分の権利を東京創元社に譲渡します。又、全集版は後に偕成社に譲渡されます。) 従って、「ルパン三世」開始の頃は、日本ではルブランの版権は有効でした。又、その作の動画を仏蘭西でしようとした際に、Lupinとは全然別の名前にしています。 乱歩の場合は、当時の翻訳事情と仏蘭西の著者は多分知らなかったのだろうと思われます。 最近、金田一耕助や明智小五郎を登場させる小説がありますが、著作権継承者の許可をとっているはずです。(金田一耕助に就いては、横溝正史が生前にある作家に自分の探偵をつかった作を勧めたようとのうわさがあるので事情は複雑ですが・・・) 贅言。ルブランは、Lupin譚の短編に、シャーロック・ホームズを登場させた処、コナン・ドイル側から抗議が来たために、探偵の名前を、ハーロック・ショームズ(仏蘭西訓ヘルロック・ショルメス)とし、相棒をウィルソンと改めました。邦訳では全て探偵の名前はシャーロック・ホームズとなって居ますが、相棒の方は訳書によってウィルソンの儘となっているものとワトスンに直しているものとがあります。 なお、このドイルから抗議については、ドイルの研究者からはそのようの事実は確認できないとの事ですので、ドイル本人ではなく仏蘭西のドイル本出版社あたりの小賢しさかも知れません。 以上、御参考になれば幸甚です。

jasko
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 乱歩の執筆当時は許されていたと思いますが、戦後も許されていたのかなぁと疑問が残ります。ルパン三世は現在もコンテンツが生きてますから、それなりに処置はしてあるはずですよね。 現在の「新版・名探偵なんか怖くない」は何か処置をしたので新版になっているということなのでしょうか。

  • mshr1962
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回答No.2

>よほど「ルパン三世」の方が問題です。「アルセーヌ・ルパンの孫だ」と名乗ってますからね。 >でも、ルブラン没は1941年ですから著作権的にはOKですね。 「ルパン三世」連載開始は1967年なので問題あるかも知れませんね。 同様の作品に「金田一少年の事件簿」がありますね。 横溝正史氏は1981年没で、漫画連載開始が1992年です。 金田一耕助でいうと、芦辺拓「金田一耕助VS明智小五郎」(2000年)という作品がヒットしました。

jasko
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 調べたところ、万国著作物条約が締結されたのが1952年だそうですので、戦前は問題は発生しなかったみたいです。「ルパン三世」はご指摘のとおり連載開始当時はまずそうですね。今でもルパン三世がアニメ化され大ヒットし始めた頃に本家から何らかの権利申し立てはなかったのでしょうか。 乱歩の黄金素面も執筆当時はOKでも1952年以降はダメな時期があったはずですが……

  • mshr1962
  • ベストアンサー率39% (7417/18945)
回答No.1

>生みの親たちは日本でこういう小説が書かれたひとを知らなかったのでしょうか。 当然知ってる場合もあるでしょうね。 モーリス・ルブランの「ルパンvsホームズ」では、原稿はアナグラムの偽名になってます。 翻訳版はホームズになってますけどね。 日本物だと辻真先の「迷犬ルパン」は赤川次郎の「三毛猫ホームズ」のオマージュ作品で、 「迷犬ルパンと三毛猫ホームズ」なる話もあります。 >とはいえ著作権的に問題はなかったのでしょうか。 基本的に古い作品の探偵はともかく、存命と死亡後50年までの作品に関しては 著作権者の同意が必要でしょうね。

jasko
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 辻氏と赤川氏はそもそも交誼がありますので、個人間で了解があったことと思います。 迷犬ルパンの場合は「ルパン」を名乗ってはいますが、「名前には著作権がない」そうですから、問題ないのでしょう。よほど「ルパン三世」の方が問題です。「アルセーヌ・ルパンの孫だ」と名乗ってますからね。でも、ルブラン没は1941年ですから著作権的にはOKですね。 加納一郎氏の「ホック氏の異郷の冒険」は名前をもじってますからOK? 島田荘司が『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』を書く前に夏目房之介さんに仁義を切ったのかしらと余計なことを考えてしまいます。