最近のアニメの演出、騒がれないのはなぜ？

質問

最近のアニメって昔より演出がスゴイと思うんですが、すごいすごいという声が聞こえてこなくなったのはなぜなんでしょう？

＜例＞
・映画版「マクロス～愛・おぼえていますか～」より。
・宇宙空間でバルキリーが姿勢を変えるためバーニアを吹かす。
そのままでは慣性の法則により機体が回り続けることになるため、機体が回転し予定の方向に向いた時に反対方向に軽くバーニアを吹かし、慣性の法則を打ち消す。

・マクロス内を落下するミンメイを救助するシーン。
映画の画面上の他、バルキリーのコックピット内のモニターにも落下するミンメイが映っているのだが、コクピットのモニター内の映像はバルキリーに搭載されているカメラが捉えた画像なので、映画画面で見るミンメイとコックピット内のモニターに映っているミンメイとでは、それぞれの角度が違っている。

・映画「アキラ」より。
・アーミーが銃を乱射するシーンにて。
マシンガンを乱射するのだが、空になった薬莢が飛び出している。
薬莢が飛び出すシーンがアニメで描かれているのはもちろんのこと、その薬莢がアスファルト上に落下した音まで再現してる。
なのでそのシーンをよく聴いてみると、マシンガンの「ババババッ！」という銃声の裏で、「チャリンチャリンチャリン・・」という、軽い金属音のSEが聞こえる。

・ヘリコプターが飛び立つシーンにて。
・ジェットヘリのエンジンの排気口付近にススが溜まり、エンジンを吹かした時にそのススが飛ぶのだが、エンジンの熱に焼かれて一瞬燃え、それがホタルのように見える。

このような、ストーリーには関係しない些細なことで、何気なく見てたら見落としてしまいがちな細かいこだわりの部分です。

「これこれがこういう風に描かれているのは、こういう理由のため」とあとで理由を知り、
「うおお～！そんなところまで考えてあったのか～！」
と驚くのが’80年代のアニメの楽しみのひとつだったのに、最近はこの手の話題はとんと耳にしません。
アニメで凝るのが当たり前になって、そこに驚きがなくなってしまったからなんでしょうかね？

どう思います？

回答No.2

QuickBlue · ベストアンサー

デジタル技術が全ての元凶でしょうね(^_^;)

質問主様が上げられている作品は、いずれもセルアニメです。
鬼気迫る戦闘シーン、演出、アニメーターや作画監督が腕を振るっていた時代です。
マクロスだと板野サーカスが有名でしたっけ。

今の時代ですと、デジタル彩色が当たり前で、コンピュータグラフィックが随所に取り入れられています。
昔のアニメ、とくにマクロスの頃、河森正治氏のメカが細かすぎてアニメーター泣かせだと言われていたのがまるで嘘のようにディテールにこだわったオブジェクトや戦闘シーンが出来るようになりました。
でも、これってデータのサンプルさえあれば、誰でも出来るんですよね(^_^;)
セルアニメだと、作画監督の腕で誇張されていた演出で迫力もあったけれど。
手書きだからこそ、出せる演出もあるんです。

いまでは、そういう演出は影を潜めてしまってどれも似通ったようになってしまった。

だから、話題にならなくなったんだと思いますよ。

お礼

ご回答、ありがとうございます。

＞昔のアニメ、とくにマクロスの頃、河森正治氏のメカが細かすぎてアニメーター泣かせだと言われていたのがまるで嘘のようにディテールにこだわったオブジェクトや戦闘シーンが出来るようになりました。
でも、これってデータのサンプルさえあれば、誰でも出来るんですよね(^_^;)

色々理由はあるでしょうけども、個人的にはコレが正解なような気がします。

洋画のCGと同じで、どんな凄い映像を見ても「凄いけど、所詮はCGでしょ？」ってことと一緒でしょうね。
原理や制作工程は分からないけど、全部CGで作ってるんだろうなで納得するという。

CGがないSFX全盛の時代でしたら「スッゲー！どうやって撮影してんだ？」って大騒ぎしてましたもんね。

回答No.1

dogday

作品の数が増えすぎて、全員が同じものを見なくなったから。
OVAブームが原因ですし、インターネットとSNSの普及でコミュニティが分散して、表に出なくなった。萌えアニメも派閥の壁を大きくした。
エヴァンゲリオンがヒットした要因に、インターネット普及前夜だったことが大きいです。
95年にwin95の発売と、パソコン通信がはじまっていて、ネットワークが急激に拡大するのに乗って、阪神大震災や地下鉄サリン事件などの社会不安の終末思想と一緒にエヴァの話題が一緒に拡大した。
その証拠に、エヴァって95年の夕方のテレビ放送時は社会現象とまではなっていなくて、97年の旧劇場版公開前の深夜の一挙再放送でブレイクしました。

で、80年代～90年代のアニメの特徴として、マクロスにしてもAKIRAにしても北斗の拳でもナウシカでもヤマトでも、世紀末の終末思想が大前提で、主人公が世界を救うことで成り立っていたので、世界観のベースが同じだったので、みんなで同じ話題ができたのです。
世紀末を超えて、21世紀に入ってしまい、終末思想のヒーローが成り立たなくなってしまったのです。
そこでもエヴァを端に発する、セカイ系というジャンルに移行しましたが、主人公が世界を破壊し、輪廻するテーマでは、ハルヒとまどマギじゃ世界観が違いすぎて、世界の解釈の比較が中心になって、映像演出の差があまり論じられなくなっていきました。
初代マクロスなんて、話がチープだから、歌と演出を凝ったと制作側が発言する位でしたからね。

お礼

ご回答ありがとうございます。
アニメ人気というより演出面で騒がれなくなったのはなぜか？という質問だったのですが、
「作品が細分化したため人気がバラけてひとつひとつの作品の演出面での注目度が薄れた」
と考えたら的外れではない意見ですね。

ネットうんぬんという話も、たしかにリンクしてるような気がします。
個人的に演出でスゲースゲーと声が聞かれたのは攻殻機動隊シリーズが最後のような気がします。

＞初代マクロスなんて、話がチープだから、歌と演出を凝ったと制作側が発言する位でしたからね。

私が聞いた話では、製作者がアマチュアばっかだったから、実験的な演出が色々できたとは聞いてました。
話がアレなのは、スタッフが作りたいアニメの要素を全部入れ込んでいったら、ああなった、と。

「戦争モノ」＋「SF」＋「アイドル要素いるよね」＋「恋愛要素欲しい」＋「主人公が成長するやつがいい」＝　マクロス