元塾講師です。
正直、その2校では大差ありませんが、強いてい挙げるなら「聖心」です。
そもそも、女子大が就職に強いのは「事務職に強い」と「コネがある」からです。
採用試験は大きく「総合職」と「事務職」に分けられます。総合職は将来社長にまでなれる「幹部候補コース」ですが、事務職は昔でいう「OL職」になり総合職のサポートがメインです。またこの事務職は「職場のお花的存在」という重要な役割も果たしています。男性はそこにきれいな女性がいると仕事の能力が上がるというデータが存在し、その能力アップのために必要ということです。ただ、この場合、「若くてきれい」という条件があり、ある程度年次がたてばお役御免になります。そのためその枠の在籍期間は短い代わりに多くの人がその職に就けることになります。若くてきれいなら就職しやすいが、年をとると自分がしてきた(年寄りを追い出すこと)を自分もされる(若い人に席を奪われる)ことになります。そのため、大学卒業時の就職率が高くでます。これはテレビの「とくダネ」や「Aスタジオ」でも同様で男性の司会者は長年変わりませんが女性アシスタントはそれに比べて頻繁に変わります。入れ替わりが激しい分だけなりやすいだけです。
とまぁ、上のことを書きましたが、早稲田を目指している人が、結果女子大に入り「男性のサポート」という扱いに我慢できるかは疑問です。女子大卒は「バリバリ仕事ができる人が多いために就職状況がいい」のではなく「女性の武器を使って就職試験を潜り抜けている」が正解です。また、こうした男性のサポートができる人で優秀な人の多くは「慶應・上智」を志望することはあっても早稲田を志望することは少なく、志望校が慶應・上智ではなく早稲田の時点でサポート職に向いていないのではないでしょうか?
「東女と聖心のどちらかにだけ、お嬢様を付けるとしたらどっちに付けますか?」
という質問に多くの大企業人事は「聖心」と答えるでしょう。もちろん東女にもお嬢様はいますし、聖心に非お嬢様はいますが、人事の感覚はこうです。
美智子さまの件ですが、美智子さまはあくまで(いい意味で)「天皇陛下のサポート」に徹しておられます。ある意味では「最強の事務職」であると言えます。美智子さまは「オレがオレが(女性なのでオレではないでしょうが)」という自分中心ではなく、あくまで中心は天皇陛下だという認識があると思います。そうしたイメージが国民には無意識でもあり、サポート職を求める事務職枠では聖心が多少強いということです。
もっとも、早稲田を目指し、合格しようとする人は女子大を考えません。マーチの青学・立教などを考えるのが普通であり、そこで滑り止まらないなら、「早稲田を考えるだけ時間の無駄」であり、早めにマーチに切り替えましょう。受かるかもしれないマーチにも受からなくなります。ウォーミングアップとして女子大の受験を考えるのであれば純粋に受験しやすい日程の方で構いません。私自身早慶出身ですが、併願のマーチは日程で決めました。
ご参考までに。
お礼
ご丁寧にありがとうございました。何度も読み返しました。アドバイス、肝に銘じます。