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東京駅の駅弁 「深川めし」
週1,2回、東京駅から新幹線に乗ります、その際、いつも深川めしを買って乗るのですが、付け合わせについている「おあげ」はどんな意味があるのでしょうか? 何か歴史的な物でもあるのかとおもって、そうなら知りたいと思います。
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>何か歴史的な物でもあるのかとおもって 残念ながら歴史的な意味はありません。 味のバランスで後年付け合わせとして駅弁屋さんの何方かがお考えになられたのでしょう。 現在の駅弁スタイルのものは、炊き込みごはんの形式ですが、元々は違います。 アジのたたきなどと同じ漁師料理です。 船の上でも手軽に食べることができたり、男所帯でも簡単に料理できるように考えられたものです。 元はアサリではなく一回り身の大きいあおやぎ(バカ貝)の味噌汁を丼めしにぶっかけた、いわゆるネコまんまでした。 江戸っ子は味噌よりも醤油を好むことから、醤油の澄まし汁になり、具もあさりに変わりました。 (あさりの方が磯臭いにおいがバカ貝よりも少ないです) 後に関西の炊き込みごはん(かやくごはん)にならって、具を煮た煮汁でご飯を炊いて後から具を混ぜるようになりました。 この際に、関西風に、アサリだけではなく、ネギや刻んだおあげも入れるようになりました。 お求めの駅弁のおあげもこの延長かと思います。 いずれも、大正時代以降の改良工夫です。 特に炊き込みスタイルのものを深川めしとして珍重されるようになったのは、平成に入ってからです。 ばか貝の味噌汁をぶっかけたものは、深川近辺だけのもので、両国橋を渡った浅草や神田界隈では馴染みの薄い食べ方でした。 現在でも東京の下町では、手のかかる炊き込みごはんスタイルのものはあまり作りません。 まぁ~歴史なんぞより、美味しく召上がって下さい。 蛇足 炊き込みごはんは関西の文化です。 おいなりさんも東西違います、関西は酢飯に具が入っていますが、東京のは酢飯だけです。 形も違います。
お礼
詳細なご説明をありがとうございます。私、関西人なので(と言うわけでもないですが)、この炊き込みご飯が気に入り、いつも(本当に毎回)これと決めています。 ご飯本体や、上に乗っている、アサリなどと、たくあん、なすび?の漬け物がよく合うのに、このおあげは何?? と思いつつ、何か変えられない理由でもあるのかしらんと一人考えていました。 状況、よく分かりました。 ありがとうございました。