9.17以前、専門家や政治家の間でも 「人を拉致することによって北朝鮮に何のメリットがあるのか?そんなことをする意味がない。」この理屈が主流をしめていました。だからメディアでもほとんど取り上げられないし、大半の政治家もまともに取り合わないという状況が20年も続いたわけです。
北朝鮮は孤立した国家であり、人の交流や行き来がなく、また戦争中(冷戦も含め)の国でありました。
そんな中で優秀な人を育てるには、拉致をして人材を確保しようという事となったようです。マスコミで報道されている通り 拉致をされてしまった方々は北朝鮮ではそういった仕事についていることや北朝鮮内で比較的高い地位を持ち、その子供たちも北朝鮮ではエリートであることなどがそれを示していると思います。
そういう意味では、9.17は北朝鮮の戦後がようやく始まったという見方もできるのかもしれません。一方、日本では今まで見向きもしなかった北朝鮮が 拉致を行うようなとんでもない国だったのか と明らかになった事実に驚き、国民上げての北朝鮮バッシングという世論が生まれました。
北朝鮮は経済不況などからの情勢不安からとはいえ、他国に助けをもとめ日本との国交正常化考えを始めたという部分は前向きにとらえて良いのだと思いますが、何せ独裁国家でありますから、一部の人間の考えでどう動き出すかわからない部分も大きいので、とにかく開かれた国になるように求めていくことが重要ですね。
あれ、ずいぶん話がそれましてね。上半分で十分でしたね。
お礼
ありがとうございます。 とても解かり易い説明でした。 確かに、拉致を認めたところから何か胎動が始まっているような気もします。 ポジティブな観察っていいですね。