最近では、ウイルスは毎日山のように新種が登場します。ウイルス対策ソフトのベンダーは、新しいウイルスのサンプルが入手でき次第その感染がわかるようにアップデートしてますが、それでも最新のものにはなかなか追いつけなくなっているのが現状です。
また、標的型攻撃と言って、特定の組織や個人を狙ったようなウイルスは、その組織や個人専用に作られて極端な場合は1人にしか送られないということもあります。そうなると、ウイルス対策ソフトのベンダーはそのウイルスのサンプルを入手できないので、検出することができないということになります。
一方で、多くのウイルスは、既に明らかになっている脆弱性を利用して感染を試みます。中にはゼロデイ攻撃と言って、まだ明らかになっていない脆弱性にウイルス開発者の方が先に気づいて攻撃を開始する例もありますが、それは少数派です。なので、公開されたセキュリティパッチはできるだけ早く必ず当てておくことが重要になります。
要するに、既に明らかになっている脆弱性を利用した新種のウイルスが出たばかりのタイミングでは、ウイルス対策ソフトが最新になっていてもまだそのウイルスを検出できず、セキュリティパッチで脆弱性を塞いでいなければ感染を防げない可能性があるということになります。
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