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RGB→CMYK変換で色調が変わること
写真をフォトショップでレタッチして印刷所に入稿しています。 フットショップでの作業はRGBですが、CMYKに変換して入稿いなければなりません。 多少色調が変わるのは可として、大幅に色調が変わる写真が有り、扱いに困っています。 何かいい方法はないでしょうか。そもそも、なぜ大きく変化するのでしょうか。 ちなみに問題の写真データはかなり露光不足でレベル補正で必要な色調を取り戻して います。これしか原因らしいものが思い浮かばないのですが、いかがなものでしょうか。 ご存知の方、よろしくお願い致します。
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>そもそも、なぜ大きく変化するのでしょうか。 RGBは光の三原色で、「加色混合」、CMYはインクの三原色で、「減色混合」によって、色を表現します。 この際、RGBとCMYKでは、『表現できる色空間が違う』ということなのです。 http://www.suprint.jp/guide/technical/datacaution/da001.html (RGBの方がほとんどCMYK(オフセット印刷)の色域を含んでいますが、逆にRGBで表現できないCMYK色域も存在します) 例えば、完全な(0,255,0)の「G(グリーン)」や、(255,0,0)の「R(レッド)」という色は、インクにはないので、C(シアン)・M(マゼンダ)・Y(イエロー)を混合して、作ることになります。 でも、インクの色を混ぜ合わせれば、暗くなります。 そうすると結局、インクでは、完全な「G」や「R」は、表現できないんです。 Photoshopでは、CMYKモードにすると、あえて、減色混合で可能な色域内での表現に変換します。 そうすることで、印刷物と、画面との一致度が高まることになります。 RGBデータで入稿した場合、その変換を業者の方でやるので、印刷業者ごとに、仕上がりが違ってきたりします。 ですので、CMYKモードのデータで入稿することは、どこに出しても、自分で予想した通りの仕上がりに近くなる、という期待ができます。 >問題の写真データはかなり露光不足でレベル補正で必要な色調を取り戻しています。 緑や赤など、モニタの諧調をフルに生かせるぐらいにまで上げてしまうと、印刷のためのCMYK色域をオーバーしてしまっていると考えられます。 抑え気味に調整すると良いのではないでしょうか…。 上記引用ページに、次のようにもあります、 >※特に「青」と「緑」、「ピンク」、「水色」の色の変化が大きいため、これらの色を使用する場合は要注意です。 この辺の色がある場合に、「色調が大きく変わった」と感じられるのだと思います。 しかし、それはインクで表現できない色なので仕方ありません。 CMYKの色域で、自然に見えるように調整できれば、良しとすべきでしょう。
お礼
早速の、しかも分かりやすい詳細なご教示、ありがとうございました。 色と光の三原色や補色の関係は知っているつもりでしたが、色空間として把握していませんでした^^リンクサイトの「■色変換イメージ」は始めて見ました。こういうことだったのですね。RGBで表現できてもCMYで表現できない色があるとは・・・ 補色の関係なので一応どのようにも再現できると理解していました。 問題の画像データが「緑や赤など、モニタの諧調をフルに生かせるぐらいにまで上げてしまうと、印刷のためのCMYK色域をオーバーしてしまっていると考えられます。 抑え気味に調整すると良いのではないでしょうか…。」という的確なご指摘、目が覚める思いでした。 ほんとうにありがとうございます。ご親切に感謝致します。