県というよりも警察の問題でしょう。
痴呆というものの扱いが難しいのは、その場での対応には異常は認められないといことです。
常時傍にいれば、前後関係があやふやというか、辻褄が合わないのので気が付きますが、その日その場ということになると判別は困難です。
痴呆が厄介なのは、本人が思考や行動に欠落部分がある、ということに全く気が付かないということです。
老化による物忘れは、本人が自覚できます。
痴呆の場合には、思考が連続していません。
現時点以前のことは、本人にとっては、この世に存在しない事柄であって、見たことも聞いたことも経験したこともない事柄です。
古い記憶とその場での判断力だけが正常であるいう状態です。
脳機能の欠損というのは、このような現象を引き起こします。
老化による、身体能力の低下や言語発言の不明朗化と、脳機能の部分的停止による言動能力の低下との差の区別をつけることは専門家でも難しい状態です。
タクシーに乗って徘徊するということも現実に起きています。
乗った瞬間の言動は常人と変わりません。
目的地について運転手さんともめて初めて運転手さんが異常に気が付きますが、本人は全く気が付きません。
最近は運転手さん仲間では知られていて、直ちに最寄りの交番に駆け込みます。
つい最近、盛岡のご老人が京都で保護されていたという事例も起きています。
おそらく道中の言動には異常がなかったのでしょう。
クレジットカードやPASMOなどの鉄道運賃清算のカード化などで、無賃乗車というものの発見が遅れています。
無賃乗車であることすら鉄道関係者にはわからないケースも起きているようです。
埼玉の方も、親族は行方不明になった時点で直ちに警察へ届け出ています。
埼玉の施設も、本人の供述に基づいて探してみてはいますが手がかりが得られませんでした。
要は、警察の失踪人捜索というのが、犯罪者優先の体制で、犯罪性の乏しいものは、後回しというか放置されているというのが現状です。
失踪人の届け出は年間10万人を超えています。
犯罪性の乏しいものは、県警ごとの情報も共有されていないというのが現状です。
法で定められた、形式や書類はあります。
県の福祉担当部門には全国を横断して情報を共有するシステムも考えもありません。
埼玉県だけの話ではありません。
今後はこの手の事件というか事故が頻発するでしょう。
高齢化社会の避け難い現実です。
ペットに埋め込んでいるICチップに、人間様向けにご登場願う世の中になりますかね~
国民背番号制で全員にナンバーを付けられて全ての行動が筒抜けになる時代がきますかね~
お礼
ありがとうございます