正規運賃を払っていないから言わないのは変だということでしょうか?
それは給食費払ってるから給食の時に「いただきます」など言わせるな、の逆の話ですな。
マナー以前、人としての在り方の話です。お金がどうとかいう問題じゃない。
「チップの少ない客はトイレ前や景色の悪い席に案内されても文句を言えない」なんてのは普通に日本で生活してたらまず考えられない『常識』です。他人の心よりも金勘定を気にするようでは寂しいでしょう。
例えば、車での行き違いや合流で道を譲って貰った時、手をあげて礼をしたり会釈をしませんか?
ボランティアの方にお世話になった時、お礼を言いませんか?
専業主婦が待つ家に帰った勤め人の夫が、「戴きます」「ご馳走様」を言うのはおかしいですか?
「礼を言った方がお互い気持ちよく過ごせる」と感じるのが「日本の道徳心」だったはずです。有難いと感謝する気持ちがあれば「宜しくお願いします」、「ありがとうございます」といった言葉が自然と出てくる。でも「それが当たり前だろ」って思いで感謝の言葉を惜しめば、それは「傲慢」ってものに通じる態度となって表れます。
また、同じように「正規の金を払っていないのだからせめて言葉だけでも置いていけ」って考えるのも、傲慢ってものでしょう。運転手は客を安全に運ぶのが仕事で、その対価として給金を得ています。敬老パス、福祉パスだって、市町村からその分の補助金がバス会社に支払われているわけですから、パスで利用しようがなんら後ろめたい事も無いのですから。