はじめまして♪
パラメトリックスピーカーって、超音波を利用して干渉波により音が感じられる、結果として非常に狭い方向で遠くまで音が届く、という物です。
残念ながら、音楽信号を充分に鳴らせるものは、低価格で実用化というレベルには至って居ません。
基本的に、低音域から高音域と、波長が短い、つまり周波数が高く成る程、音の拡散が少なく狭い指向性になってきます、このため人間には聞こえない様な超音波粋に成ると非常に直進性が高く成り、複数のユニットから音声信号に合わせたズレを持たせる事で、パラメトリックスピーカーという特徴を実現しています。
通常のスピーカーでは中低域では周囲に音が拡散するので、距離に応じてどんどん音量が少なく成る、拡散してしまうんです。
通常のスピーカーでも、高音域を正しく聴く為にはスピーカーの放射軸と耳がほぼ同じ関係に無いと好ましく有りません、低音域程角参考化が大きく、さらに100Hz付近以下は人間の聴感で方向感覚が少なく成る、という特徴を利用したのが1個だけのサブウーファーを利用したシステムです。
さて、これらの事から、小さく安価なスピーカーでも、耳元に近くする事で再生音量を小さめに出来ますし、さらに低域を絞る事で周囲への音も少なくする事が可能になります。
同じ部屋の人に全く聞こえない、なんて事は不可能です、パラメトリックスピーカーでも事実上ではムリが有ります。(どんなに音が直進しようが、壁に当たって反射音が室内に拡散してしまいますから、、しかも距離差に依る音量減衰が少ない、というのも今回の目的ではチョット不利な一面かな?)
なお、周囲の人にとって「イヤホン」等の音漏れは非常に不快に感じられます、理由はちゃんと聞こえないので、鈍な内容だろう?って無意識に気を取られてしまうからですね、逆に多くの人が聞き慣れた曲を少ない楽器数で演奏したBGMなどは、深いに感じる事が少なくむしろ好まれるのです。
音の方向性や音量という物理面と、人間の聴感、感情という感覚面の両方からアプローチしませんと、なかなか難しいのでは無いか?って思いますよ。