違法遊漁船業者に悩まされています。係留権を排除できないでしょうか。
遊漁船業を営む知り合いの船長からの代理質問です。
この夏に「たまに友達と釣りに行くのに船を買いたいんだが、係留場所がない。漁港へ船を置かして欲しい。」と漁協組合長を尋ねにきた若者(漁師ではなく、会社勤めの方)がいたとかで、ちょっとあそぶくらいなら良いかと組合長の権限で組合で審議をかけずに係留を許可をされました。
それからほどなくして、その若者は係留の契約書をまいてないのをいいことに白タクならぬ、白遊漁船業〔以下、白タクと表現〕をはじめたようです。白タクは自分のホームページまで立ち上げて、専門の釣り情報誌にまで遊漁船より安く船釣りをしませんかと広告をうっています。
先日もチャーター便で出航したと釣果をアップロードされていました。
身内で遊ぶだけならまだしも不特定多数の方に営業をかけていて許容されるのでしょうか。競合する遊漁船が係留するなら組合で審議してもらわないと困ると組合員の間でも問題になっています。年末の総会で審議されるそうです。
白タクの料金は友人の営む遊漁船業の仕立て相場より一万ほど安い設定だそうです。
おかげで、こちらの商売はあがったりだと船長は嘆いてました。
私見ですが、遊漁船の相場は安全にお客さんに釣りを楽しんでもらうための対価だと僕は思います。危険な洗岩(岩頂を波が洗う岩を指す)や、天然漁礁の位置は長年の経験で地元船長が培ったものです。
さらに海には魔物が住んでいます。どこどこから風が吹くとどうなるかなどは、にわかのボートオーナーではわかるものではありません。
何年か前に船長の乗り合い船を利用した時のことです。
いい天気でしたのに、船長が急に帰港すると言いだしました。
気がつけば、まわりの遊漁船もいっせいに帰港していきます。
途中、船長が沖にでてるプレジャーボートに「死にたいんか。はよ港に戻れ」と叫んでました。
港に戻ると、きゅうに春一番が吹いてきて、さきほどまで凪ぎいていた沖がすごいことになって、肝を冷やしたことがあります。
安易に料金が安いからと白タク(無保険無登録遊漁船業者)を利用すると海難事故に遭遇した際に取り返しがつかないことになるのを釣り客に広めていかなければいけないなと思います。
一度でも正規の遊漁船業者を利用していただければ、遊漁価格にも納得いただけると思うのですが。
遊漁船業をするとは言わずに係留した船舶を漁港から排除することはできないでしょうか。
僕が確認したところ、その白タクは以下の三点の違反を犯しています。
1.遊漁船業者の登録を受けていない
→登録を受けないで営業している。(三年以下の懲役もしくは300万以下の罰金)
2.遊漁船業務主任者の乗船なしに、遊漁船業をされている
→遊漁船業務主任者を選任していない。(100万以下の罰金)
3.遊漁船ではないので、遊漁標識を表示していない
→標識表示義務違反。(30万以下の罰金)
僕は県の水産課へ通報したらしまいだと思うのですが、できたら穏便に係留解したいそうなので、知恵をお貸し下さい。
今のところ、虚偽の申請をして係留の認可を受けたことと、遊漁船業者講習を受講していない点です。
係留の既得権がいつ発生するのかわかりませんが、それ以前にこの問題を解決したいです。
補足
大昔にとった1級ですので、自動的に特定は付いているようです。 組合員なる必要があるとなると、遊び半分では出来そうにないですね。残念