現在市販されているルータは、全てWPA2に対応しています。以前のように、SSIDもパスワードも全製品同じで12345678で誰でもつなげます…と言う製品は、さすがに姿を消しました。ネットワーク側からルータの管理画面に"admin/password"で簡単に入れてしまう製品も姿を消したはず…です(大きな問題になりましたので)。
ただ、折角WPA2で製品毎に異なる暗号化キーを設定してあっても、WEPと共通のキーだったり(WEPは通信傍受で簡単に逆算される)、WEP側から侵入すればWPA2側にも簡単に干渉できる製品もまだまだあります。安心といえるのは、NECとBUFFALOの2社で、既存のルータにAPとして(ブリッジモードで)接続する場合はNEC製品が最も安心できるセキュリティを備えています(ネットワーク分離機能がAPモードでも有効)。
この2社の製品に関しては、初期設定も簡単です。ただ、ボタンを押すにも手順がありますので、かならず取扱説明書や、ホームページ上の接続ガイドをきちんと目を通してください。わからない方が読まずに適当にやってうまくいかない…と言うのは、まあ当たり前です。
業界標準のボタン接続方式はWPSと言います。それ以前からあるBUFFALO独自の方式がAOSS、NECの独自方式がらくらく無線スタートです。AOSS/らくらく無線スタートの無線親機は、WPSにも対応していますので、メーカーが違う組合せでも問題ありません。
NEC製品の難点は、DHCPクライアント一覧の機能がないことですね。まあ、普段必要な機能ではないし、ログや別のツールで代用はできるのですが。その点、設定画面が色々使いやすくできているのはBUFFALOです。性能面では、以前は断トツでNECでしたが、最近はBUFFALOも追いついてきました。