アメリカの航空会社は確かにたくさんありますが、アメリカ全土を網羅し、さらに国際線を太平洋・大西洋の両方に飛ばしているグローバルな航空会社はそれほど多くありません。
2001年のテロの前であれば
・アメリカンエア
・コンチネンタルエア
・デルタエア
・ノースウエストエア
・ユナイテッドエア
でした。その昔はパンナムとかTWAなどもあったんですけどね。
さて、2001年の9.11テロのあと、航空業界は大不況になります。そのため、ノースウエストやデルタ・ユナイテッドなどが連邦法11条による破産処理など、めまぐるしく情勢が変わることになります。
そして2008年のリーマンショックの影響を受けて、多くの航空会社が立ち行かなくなったのです。
まず共に破産申請したデルタとノースウエストは、それ以前から合併話があり、リーマンショックの直前に合併しています。逆をいえば合併していたので、この経済危機を乗り越えられたといえます。この時点で合併後のデルタ航空がアメリカシェアナンバーワンになっています。
この合併をうけ、またリーマンショックで体力の落ちた、ユナイテッドとコンチネンタルが2010年に合併し、ユナイテッド航空になり、デルタを抜いて世界最大の航空会社になりました。
そして今度はその二つの合併でシェアを落とした、アメリカンがUSエアウェイズと合併して、最大級の大きさになろう、としてるのが今のニュースなのです。
この合併はデルタとノースなどが合併した結果がある以上、許可は出るだろうといわれています。そもそもノースとデルタの際にも独禁法違反の疑いをかけられたのですが、昨今の航空業界の厳しさから許可がでていたからです。
この合併が成立すると、アメリカのグローバル航空会社は
・アメリカン(USエアと合併) ワンワールド(日本ではJALが加盟)
・ユナイテッド(コンチネンタルと合併) スターアライアンス(日本ではANAが加盟)
・デルタ(ノースと合併) スカイチーム(スカイマークがデルタと提携)
となり、シェアも上からの順番になります。また航空会社の連合である、各アライアンスにも各社が統合されることになり、成田空港でいえば、アメリカン航空:第二ターミナル、ユナイテッド第一ターミナル南、デルタ第一ターミナル北、とそれぞれすみわけができるようになります。
アメリカ国内でいえばバージン・アメリカとかサウスウエストなどの航空会社もありますが、これらは国内線と南北アメリカ程度までの国際線しかありません。
太平洋・大西洋を越えて航空機を運行するには、海外でも遠い地域に拠点を置き、その国や周辺諸国の言語で野サービスも必要になるなど、体力的な負担は大きいのです。
これらの大手航空会社の集まりで世界のほとんどの地域に行けますので、航空会社シェアはとても大きいのです。
お礼
御回答ありがとうございます。 昔のイメージでたくさんあったと思っていましたが、すでに残り4社なんですね。 審査されるに値するのはわかりました。