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ユネスコの無形文化遺産に和食が登録される見通しにな
ユネスコの無形文化遺産に和食が登録される見通しになりました。 ユネスコに正式登録される名称は「和食・日本人による伝統的な食文化」だそうです。 日本人による伝統的な食文化ってなんでしょう? 思い当たる節を上げてください。 箸文化は別に日本だけでないし、いま1汁三菜の食事を守って出している和食料理屋も少ないというかない。 で、日本人による伝統的な食文化って何が現在でも生き残っていますか? ユネスコの和食の世界文化遺産はお味噌汁とかのことを言うのでしょうか?
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文化遺産って「富士山」がそうであるように対象物 (富士山) そのものが遺産なのではなく、対象物周辺に形造られる文化 (富士山の場合は富士講文化など) が遺産となるのであって、極端なことを言えば、例え富士山が噴火してあの美しい姿も高い標高も失われてしまったとしても、富士の名が付く様々な文化的遺産が継承されていれば文化遺産となるわけです。 和食の場合は、例えば、丸々と脂が乗っていた鰹の魚肉から (煮込んでも全く脂が浮かないほど) 脂肪分を飛ばした鰹節などで下味としての旨味を付け、麹黴や乳酸菌で発酵させた調味料で味を調える食品が殆どを占めるという文化が、出汁や醤醢 (ひしお) に代わる合成調味料をふんだんに用いる時代になっても受け継がれているところにあるのだろうと思います。 つまり、和食とは「味噌汁」とか「会席料理」とか、特定の「料理形態」を指すものではなく、どのような形態をしていようと日本人が口にすれば「あれっ? これって日本の味だよね?」と感じるものが和食です。 その「味」とは、合成調味料をふんだんに使うようになっても、基本的には「干魚や干海草の出汁」と「大豆と米から作った醤醢 (醤油)と甘味料としての味醂」で付けた味でしょうね。 なにしろ「肉じゃが」だろうと「照り焼き獣肉」だろうと「味の素 (昆布出汁)」と醤油と味醂でしょう?・・・「何故、獣肉にそんな味付けをするのよ?」って、それが「和食味」だからですよ(笑)。 若布や昆布といった海草類と大きな魚を三枚以上におろして乾燥させた節 (鰹節など) は縄文時代から日本人が食していたものですが、そのためか日本人の腸には海草などに含まれる多糖類を分解する酵素を産出する Bacteria が多く棲み着いているという研究報告もあるようです。(下 URL) http://www.nature.com/nature/journal/v464/n7290/abs/nature08937.html 「Philadelphia 巻」って寿司は御存知ですか?・・・Avocado を使った California 巻ならば御存知かと思いますが・・・。 米国での xx 巻き寿司は海苔を表に出すと「歯に海苔がくっつく」とか「紙を食べているみたい」と嫌われることから、海苔を内側に巻く裏巻きになるのですが、寿司飯と海苔が使われていて醤油に浸けて食すのであれば California 巻きでも取り敢えず和食の雰囲気がないわけではありません。 しかし Philadelphia 巻は・・・Avocado の代わりに Cream Cheese が用いられます(笑)。 醤油に浸けて喰うべきか否か、刺身が一緒に巻かれていなければ本当に判断に苦しむものなのですが(笑)、刺身なしの Philadelphia 巻を醤油に浸けずに食べると・・・これはもう和食の味ではありません(^_^;)。 裏巻きなので海苔が「桃屋のゴハンですよ」みたいな練り物 (Paste) 状になっていますし、寿司飯と言っても酢なんて殆ど使用せずに味醂の代わりに砂糖を入れているのが米国の寿司ですので Philadelphia 巻きともなるともはや和食の境界線を越えるギリギリの食品ですね(笑)。 「Rice Ball『DON (丼)』」なんて「御飯に醤油をかけただけのもの」があるのですが(笑)、これもパリパリの海苔や生卵を合わせれば「旅館の朝飯」を彷彿とさせるところかも知れないのですが「醤油」が悪過ぎます(^_^;)・・・内容物:塩、カラメル色素、合成調味料、合成甘味料 (Saccharin)、合成酸味料、水、以上(笑) Bottled by 紐育中華公司(爆)・・・これじゃ醤油じゃないですよね (^◇^;)。 ・・・なので「Rice Ball『DON (丼)』は日本人以外の者には「和食」に思えるのでしょうが、日本人ならば大抵の人が一口目で「これは和食じゃないだろうっ(笑)!」という感想を抱くだろうと思いますよ。 その、日本人が定義する「和食」って、やっぱり「味」なんですよね。 日本では余りにも当たり前の味なので気が付かないかと思いますが、海外で「和食」と称する「和食もどき」を食してみる機会があれば一発で判りますよ(笑)!・・・「和食文化って日本人にとっては『味』そのものなんだなぁ」って(^_^;)。 ・・・でも、それほどまでに日本人や日本通の舌に判ってしまう和食味のものは実に多岐に渡っており、寿司などのように典型的なものはもはや「生魚を食べるなんて!」と言っていた西欧人にも受け入れられているばかりか「寿司、天麩羅、蕎麦」の 3 点は米国ではどの日本料理店にもあるほど Popular なものになっています。・・・日本では各々に専門店があるのが普通ですが、米国では 3 点全てを揃えているのが普通ですね(^_^;)。 そんな、当たり前のように受け入れられるようになるほど世界に浸透していながらも、その味付けには日本人や日本通ならば「和食の味がするもの」と「見た目だけの和食もどきに過ぎないもの」とを一瞬で判断できるほどの一定の Rule があり、その Rule で規定される料理形態が古今東西極めて多岐に及ぶ文化を形成している・・・それが「和食」とみなされたのでしょうね。 私は日本人なので「和食の味」が直ぐに判りますが、例えば French と Russian の違いとか、中華料理の定義とは、Table Manner のような型式的な違いなどではなく、何にどんな風に盛られていても直ぐに判るような味の定義があるのかどうか、判りません。 まあ中華料理の場合は他民族国家ならではの多様な料理があるので「これが中華料理の味だ」と定義付けられるものがあるようにも思えないのですが、Europe も難しいですよね。 その点、日本料理の味は Asia 圏の中でも非常に定義し易く、且つ、その味が少なくとも平安時代頃には確立して 1 千年に及ぶ慣習 (Tradition の伝統に近い Institution) を形造っているのが解ります。
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普通に懐石料理とか精進料理とか思いつきますけど。 三菜一汁はを守られていないと感じるのは多分にスレ主さんだけのものでは? 食べている人はちゃんとそれで食事をしていると思いますし、そういうところで食事をスレ主さんがしていないだけでは? 漬物だって 干物だって 野菜の含め煮だろうが煮つけだろうが煮っ転がしだろうが たとえそれが芝エビや大正エビやクルマエビじゃなくパナマエビを使っていたとしても、和食として提供しようとして調理したものなら「和食」であると言えると思う。
ご飯、お味噌汁、生玉子、納豆、焼鮭でも、隣国の単品の漬物とは比べ物にならないでしょう。 寿司、お赤飯、釜飯、焼きオニギリ、お茶漬け、豚汁、うな重、海鮮丼、天丼、トンカツ、ヤキトリ等、和食文化は、しっかり継承されていると思います。 オムライスも、日本で生まれた米飯料理です。
お礼
回答ありがとうございます。 どれも納得出来る回答はありませんでしたが一番長い回答なのでベストアンサーとしました。