- 締切済み
嫌な記憶を消したい、閉じ込めたい
私の妻は幼い頃から、「自分は何で生まれてきたんだろう。死にたい。」とよく考える子供でした。三人姉妹の末っ子として生まれ、父はカメラマンでうまくいかず、母はパートなどをして家計を支えていましたので、彼女は保育所などに預けられましたが、内気な性格からか馴染めなかったといいます。父は母や長女に暴力をふるい、それが原因で彼女が10歳のときに離婚しました。母と長女は近くのアバートへ、次女と彼女は祖父母の家へ預けられました。祖母は次女は可愛がるが、三女の彼女は父に顔が似ているからか、期待していた男の子で無かったからか、可愛がってはくれませんでした。服がなかったので毎日同じ服で学校へ行き、いじめられ、時々学校をサボって近くのビルの屋上などへ行き、何で自分は生まれてきたんだろう。死にたい。と考えていましたが、実際には死ぬのは怖いのでできなかったそうです。ある日、祖母から「お前は悪魔の子だ!」と言われたこともあるそうです。祖父母の家でも学校でも孤立していきました。母が好きで会いたくて、という日々を過ごしている時、母が近所に引っ越してきました。広さから一緒に住むことはできませんでしたが、毎日通い、ご飯の支度などをしていたそうです。通う時、電柱などに貼ってあるアパートのチラシを集め、「ここいいなぁ」などと一緒に住むことをアピール。念願かなって母がアパートを借りてくれ、喜び勇んでそのアパートへ行ったとき、母が家の前で男性とキスしているのを見ました。ショックで心臓が止まる思いだったそうです。やっと母と一緒に住めるようになったのに、母の目はその男性へ向いていました。その後も度々彼女を失望させる出来事が続き、母は仕事が忙しいのを理由に入学式や参観、卒業式など学校へは来たことがありません。卒業式の日も仕事が忙しいのを理由に来れないと言っていたので、仕方ないと思っていたが、家へ帰ってみると母はその男性と裸で寝ていました。彼女は自分の身を守るため、見た目や言葉などを強く見せるようになりました。そうしないと生きていけませんでした。高校に入っても状況はかわらず、期待しては裏切られ、期待しては裏切られという繰り返しでした。子供の頃の悪夢のような強い記憶が彼女の頭の中にたくさん蓄積されました。結婚すれば何もかも変わる。家族の愛がほしいと、22歳で結婚しましたが、夫(私)は愛情の表現がヘタで、見た目も常に難しい顔をしており、付き合っている当時とはあまりにも違う態度でした。彼女は自分が悪いのかと考え、家事やパート、保育所の送り迎えなどなど、完璧にこなしました。それでも夫は変わることなく、挙句の果てに浮気未遂をしました。結婚は彼女にとって、悪夢を増やすだけで、家族の愛に触れたいという小さな幸せの場ではありませんでした。小さな頃からの記憶は深いところにあるのではなく、常にデスクトップ上に並べてあるかのようにすぐに取り出せ、毎日の生活の中でイヤなことやうまくいかないことがあると、すぐに記憶と結びつけ、彼女は取り乱します。一旦そうなると自分でもコントロールできないほど、落ち込むそうです。 過去のイヤな記憶を消したり、閉じ込めたり、思い出しても怒りの感情を押さえる方法はありませんか?イヤな記憶の張本人の私ですが、今はなんとかして妻のこの状況をなんとかしてやりたいのです。でもどうしたらいいかわかりません。どこへ行けばいいのかわかりません。このままでは妻が可哀想すぎるのです。彼女がもっと楽に生きられる方法があれば教えてください。みなさんよろしくお願いします。助けてください。