スマホのプリインストールアプリの削除は違法ですか

質問

スマホ（android）でrootを取ってプリインストールアプリを削除するというのがネットで紹介されています。

これに対する法律的なところを教えて頂きたいと思っています。

docomoなどのキャリアとの契約違反になるとか、rootを取って改造する内容によっては電波法に違反するということは多くの方が書かれています。

これに対しては、docomoの携帯を格安SIMで別のキャリアと契約すれば、契約上の問題はないのではないか（docomoと契約する場合は契約違反？）。rootを取ったとしてもアプリの削除をするだけで電波違反に該当するような改造をしなければ問題はないのではないか。という反論ができ、違法だとする意見の根拠がよくわかりません。

もちろんメーカーの保証が受けられなくなるのは当然としても、それは保証がなくなるということであって、法的な問題とは別の議論だと思います。

例えば、私がrootを取ってプリインストールアプリが削除されたスマホを購入するとしたら、これは法的には問題ないのでしょうか。

問題ならどこがどんな法律や契約に引っかかるのか、この辺りをよく知っておられる方や、ネット上で詳しく書かれているところを知っている方が、いらっしゃったら教えてください。

回答No.4

noname#252929

＞技適に関しては、実際には、外国人が持ち込んだ携帯電話・スマホは日本国内で使われているし、rootを取ったスマホも利用されていたりと、現実とはかなり乖離があるように思います。

携帯電話は、ITUの基準勧告によって、通信規格などが定められています。
携帯電話メーカーはその基準にあった通信プロトコルや規格に沿った通信を行うように作られていますので、規格と改造されて居なければ、基本的に問題と言う物は起こりにくくなります。
しかしメーカーのプログラムを改造されていれば、何が起こるかはわからなくなるわけです。
ですから、rootを取ると言うのをかっこいいと言う様に解釈されている方もいますが、重要なプログラムも改変されてしまう可能性もあると言う部分です。
そうで無い物で、海外からの渡航者に対しては、利便性を図るために、一時的な滞在時の利用程度であれば。と言う事で、黙認しているにすぎません。
これを拡大解釈して使ってよいと判断するのは、都合がよすぎる内容となります。

＞消費者視点で見ると、無理に使わせようと削除できないようにアプリを実装するキャリアやメーカーは、アプリのサプライヤーとのビジネスというところしか見ていないようですし、敢えて削除できなくしているということは、ユーザに自信を持ってお勧めしているというより、アプリの抱き合わせ販売に近い感覚があります。

そんなことを言われても、それが、あなたの使いたいメーカーが行っている物であれば、それを受け入れるか、使わないで拒否するかと言う選択肢は、購入側にも残されているわけです。
はっきりと、そんなソフトが入っている機種なんて使わない。と多くの人が支持し、その機種を買わなくなれば、メーカーもなくする子になるわけです。

メーカーも広告料をもらっていますので、搭載している事と、削除できない様にしていると言う事もあるわけです。

＞技適が盾になって、アプリ削除のブロックがかけられているという構図がわかりました。本来商法に関する問題を、電波法を使ってブロックしていることにより、この問題を理解しづらくしているというのも見えてきました。

技適は先に入っているソフトを消してはいけないなどと言う事はしていません。
メーカーが消せない様にしている物は、消せません。としているだけです。
メーカーが削除できるようにしていある物であれば削除できますし、途中からでも、メーカーが削除できるようなプログラムを公開してくれれば、削除できるようにもなるわけです。

すべて、あくまで、メーカーが判断をしている内容になります。

お礼

kisinaitui様、
説明、ありがとうございます。

rootとアプリ削除可否の関係について現時点でネットで得られる情報は、メーカーやキャリアの論理を説明したものばかりです。技適については説明し尽くされている一方で、メーカーやキャリアの販売方法が法的に問題があるかないかは、技適の話にすり替わってしまい議論がないまま終わっています。

当件は不公正な取引方法で、「抱き合わせ販売等」や「優越的地位の濫用」に該当し、メーカーやキャリアはグレーではないかと思われるので、それ（または潔白であること）を様々な法律を紐解いて説明できるロジックを教えてほしいと思っています。

質問のタイトルも「スマホのプリインストールアプリの削除は違法ですか」としましたし、文中にも「法律的に」と書いた上で質問をしたつもりでしたが、私が「例えば～したら」と例示を使った方法で質問をしたことも問題だったかもしれません。法律論と無関係な「（嫌なら）使わなければよい」というような議論に流れるのは本意ではありません。

技適と商法を紐解きながら説明してくれる回答がほしかったのですが、質問の仕方も悪かったようです。改めて別の質問を立ててお伺いしたいと思います。

回答No.3

asciiz

＞メーカーが保証しない＝技適がない違法端末　は、違法性であることを補完するロジックが必要そうな気がしています。

確かにそうですね……

もうずいぶん昔の話になりますが、長距離トラッカーがパーソナル無線機を改造し、出力を上げて使っていたことがありました。
トラックは刻々と移動するので、同じ人と長話をするには、なるべく強い電波で、遠くまで届くようにする必要があったためです。

これは明確に違法ですし、実際、ラジオにパーソナル無線の話し声が飛び込んで来たり、TV画面が乱れたりなどという悪影響があり、かなり迷惑なものでした。

しかしスマートフォンで、本当に関係ないアプリのみの削除した、という場合。
その様な違法電波を出さなければ、再申請したら認められる、ものである可能性も高いわけです。

ただし、特定のアプリが無いことで必要な通信が行えず、延々と電波を出し続けてしまうとか、リミッターがかからなくなり定格以上の電波が出てしまった…なんて可能性も、考えられなくはありません。

他人に迷惑をかけずに改造端末が使えればいいはずですが、やはりその保証が無い、それならば使わない方がいいだろう、という状態でしょうか…。

お礼

asciiz様
ありがとうございます。

メーカーやキャリアは「商法上の問題を敢えて技適で隠蔽するようにして商売をしているのではないか？」というのがそもそもの疑問であり、私の質問の意図でした。

回答４のお礼の中にも書きましたが、この質問では、意図を正しく伝えられていないということもあり、質問を変えて改めて伺おうと思います。

回答No.2

noname#252929

前の人も書いていますが、日本で無線通信機を使うためには、無線従事者免許を取らなければなりません。

でも、実際に、使うだけの人なら、きちんとした基準で作られて、きちんとした管理をされている物なら、正しい使い方をする以上、問題にはなりにくいものです。

この、きちんとした基準が技術適合です。

当然電話機の中のプログラムも含めて、技術基準が適合されている必要があります。
勝手なプログラムで、不要な電波か発信された場合、その地区で数百人の通信が停止することも考えられます。
それを防ぐために、rootを取れないようにしてあるのです。

それを壊してrootをとる以上そのスマホなどは、メーカーの想定外の動作をする可能性が出てきます。
ですので、rootを取った時点で技術適合は向うになるわけです。

技術適合が無い無線通信機は、無線従事者の免許を持ったひとが、法律に従った運用をしなければなりませんので、違法状態となる訳です。

貴方がたいへんですか、rootをとった状態手で回路図、プログラム、プログラムによる通信企画の逸脱たがない事、電波輻射などの試験記録、通信プロトコルなどに問題がないことを証明すれば、技適を受けることは出来ますか、メーカーは協力はしません。
そうなれば申請のための資料を集めるだけで、数千万くらいは掛かるでしょう。

そこまで行うのなら、可能ですけどね。
かんばってやられてみますか？

お礼

kisinaitui様のご説明から、

携帯電話機は無線機器であり、本来は使用者は免許を持つ必要があり、かつ機器の検査を受け認定を受ける必要があるが、メーカーが取得した技適が有効である限り、技適によって免除される。

純粋にrootを取っただけで技術面では違法状態にならないしではないし、法律面でも違法ではない。しかしながら、技術的な可能性からいえば、不法改造の可能性があるし、違法改造ではないと認定してもらう道は実質的には一般の使用者にはないので、行うべきではない。

という２つのロジックに整理ができました。

ご説明、ありがとうございました。

技適に関しては、実際には、外国人が持ち込んだ携帯電話・スマホは日本国内で使われているし、rootを取ったスマホも利用されていたりと、現実とはかなり乖離があるように思います。

消費者視点で見ると、無理に使わせようと削除できないようにアプリを実装するキャリアやメーカーは、アプリのサプライヤーとのビジネスというところしか見ていないようですし、敢えて削除できなくしているということは、ユーザに自信を持ってお勧めしているというより、アプリの抱き合わせ販売に近い感覚があります。

技適が盾になって、アプリ削除のブロックがかけられているという構図がわかりました。本来商法に関する問題を、電波法を使ってブロックしていることにより、この問題を理解しづらくしているというのも見えてきました。

回答No.1

asciiz

携帯電話は、公共の電波を使用するものですので、勝手に改造して(例：出力を上げる)使ったりしてはいけません。

＞総務省: 電波利用ホームページ
＞http://www.tele.soumu.go.jp/j/adm/monitoring/summary/qa/index.htm

きちんと決められた範囲の電波を使い、定格出力までの電波しか出さない、端末の操作だけではどんなことをしても違法な電波は発信されない、と言うことが保証された機器に、「技術適合マーク」が付きます。

＞技適マーク、無線機の購入・使用に関すること
＞http://www.tele.soumu.go.jp/j/adm/monitoring/summary/qa/giteki_mark/index.htm

ですので、日本ではこの「技術適合マーク」が付いている機器でないと、使ってはいけません。

元々の考えで言えば、機械を制作した各人が総務省に申請をし、認められた上で、使用するものです。
でもそんなことをしたら大量の申請で審査が長引き、機器を制作後、使えるようになるまで何ヶ月・何年も経ってしまう、なんてことになりかねません。

ですので、品質が均一である『製品』については、「弊社のこの型番の機器は基準を満たしている」と、製造者が包括申請をし、認められているので、ユーザーは買ってすぐに使うことができるわけです。

----という電波法の前提がありまして。

「端末を改造」すると、その「技適マーク」が無効になります。
改造された物がきちんと基準を満たしているかどうか、また審査を通さなければいけません。

メーカー(NEC, SHARPなど)や販売者(docomo, auなど)は、改造された端末については責任を取れません。
ですので保証は無くなります。

改造するだけなら、違法ではありません。
それは個人の趣味で車のパーツを付け替えたりするようなことと同じだからです。

しかし改造した端末を使う人は、技適マークの無効な製品を使うわけですので、違法となる可能性があります。
車の改造だって、車検非対応製品を使ってしまったら、車検に通らず、車を使えなくなります。(※正確には、公道を走れなくなります)
車の世界は交通ルール、電波の世界は電波法によって規制されていて、お互いがルールを守って使っているので、みんながいつでも使える物になっている、と言うわけです。

----ここで個別の問題を考えると。

＞docomoの携帯を格安SIMで別のキャリアと契約すれば、契約上の問題はないのではないか

どことの契約でも関係ありません、技適マークの無効な製品を使うことが違法ということになります。

＞私がrootを取ってプリインストールアプリが削除されたスマホを購入するとしたら、これは法的には問題ないのでしょうか。

改造した人：セーフ
買っただけの人：セーフ
使った人：アウト

と言うことになると思います。
その「改造」というのが、プリインストールアプリを削除するだけのことであっても、電波出力を上げたりするような危険なものであっても、見た目には分からないので、「改造したならば技適マークは無効」と一律に言われてしまうでしょう。

お礼

asciiz様の説明で、整理ができました。
ありがとうございました。

（アプリ削除はキャリアとの契約に関する問題ではあるが）rootを取って削除するという方法をとれば、改造ということになり、メーカーが技適の保証をしてくれなくなるので、違法端末を使っていることになる。

ということなのですね。

ただ、　メーカーが保証しない＝技適がない違法端末　は、違法性であることを補完するロジックが必要そうな気がしています。