手術は事故防止のために全身麻酔で基本で、希望があれば局所麻酔でも1日からの入院で行うこともできます。
麻酔時間を入れても所要時間は2~3時間程度。費用的には健康保険適用で3割負担であれば、局所麻酔なら2万円程度から。全身麻酔なら10万円程度から。(いずれも、術前・術後の検査費用等は含みません)
術後はしばらく充血等があり注意が必要にはなりますが、1か月程度ですべて落ち着き、その後は手術痕など何も跡は残りませんのでご安心を。
斜視の手術はなんのためにしますか。二つの方法に分かれます。
(1)見た目を良くする
(2)見え方を良くする
斜視の場合は(1)はできるでしょう。伸びてる筋肉を短くしてバランスをとる。しかし、(2)に関しては難しいですね。視機能は成長過程において育つものであり、その後は改善しません。斜視の人は両眼視(立体視)等に問題があります。通常時はずれてるほうの目は抑制(使わない)が掛かってるはずです。
手術のリスクは特に聞いたことはありません。斜視の手術は見た目の問題の解消であって斜視そのものが治るわけではないので必ずやらなければいけないものではないけれど、見た目の問題からやったほうがいいかなというぐらい。数回受ける人もいますし、乳幼児の方でも手術してましたよ。
斜視が治らないというか斜視によって損なわれた両眼視機能や立体視などの機能が正常になることはほぼないということです。あと、子供のころに手術しても大人になるにつれてまた出てくることが多いです。
ただし、斜視の度合いや個別の症状等により複数の筋肉を調整したりしますので、手術についての詳細は必ず医師に確認してください。
また、手術には同意が必要なので、ご家族ともよく相談してください。