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白内障手術における眼の中心視力とレンズの焦点距離の関係
- 43歳の方が右眼の白内障手術を検討されています。右眼は強度近視で網膜が薄く、視力は中心視力がなく周辺視野だけが残っています。レンズの焦点距離の選択について不安があるため、眼内レンズの度数を手許に合わせるか、遠くに合わせるか迷われています。
- 眼内レンズを手許に合わせるか、遠くに合わせるかによって、右眼の外斜視の具合に影響が出るかどうか心配されています。また、中心視力のない人間の場合も、遠くより手許に合わせたほうがいいのかどうか、不都合や不便な点があるのかが不明です。
- もし近くか遠くのどちらかにレンズの度を合わせても、不自由を感じた場合、再手術して別の焦点距離のレンズに変更することは可能かということも悩まれています。過去に手術をした経験があり、一般の方の白内障とは異なる状況であるため、念のため確認をしたいとのことです。
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申し訳ないですが、おっしゃることも私のかくことも、「ためにする議論」になっています。理屈はどうとでもつきますから、考えすぎると何も決まりません。 おなじことの繰り返しになります。ここは議論する場所でもありません。 中心暗点の範囲や、状況(比較暗点なのか絶対暗点なのか)にもよるので、私が書くのはあくまでも一般論です。担当医とのやりとりで最終決定されるのはまあ当然とは思いますが。 眼内レンズについては、眼軸長は角膜から中心窩かいわいで測定して計算します。つまり、それ以外の部分について計算が正しいかは実のところわかりません。とくに強度近視であれば、相当変形していることがあるので、あまりあれこれ細かく考えること自体に意味がないと思います。 周辺視野は重要ですが、ある程度のものの動きは解像度にそれほど関係なく感知できるものです。実際、中心暗点の患者で、眼内レンズをあとから入れても、とくにすごく良くならなかったという自己申告を聞くこともあります。ですから、やってみなけりゃわかりません。 何度も書くのですが、人間は、見える目でしかものはちゃんと見ません。あまりにかけはなれた場合は、見えないほうの目をキャンセルするように脳ができています。「見えている」だけの状態ということです。中心固視がない時点で、斜視についてはお手上げというのが通常の態度です。つまり、悪いほうの目を少々よくしたところで、実際にはほとんど意味ないとふつうの医者は思います。 そのうえで、眼内レンズを合わせるのであれば、将来的にもう片目がおかしくなったときのことを考えます。中心暗点がある場合、対象を拡大つまり近づけたほうが見やすいので、常識的には近くに合わせます。 左眼のレーシックについてはどうかと思います。事実上の唯一眼にレーシックする眼科はふつうはあまりないものですが。白内障手術する場合にしても、もともと強度近視であれば、ぴったり遠くに合わせようとして遠視になってしまうリスクを考えれば、ある程度近視を残すほうにあわせるものです。 そして、そのうえでのバランスの違いは、中心が見えていない時点であまり考えないものです。 事前に悩むのはわかりますが、「やってみなけりゃわからない」部分がでかいですから、しょうしょう何があってももういいやという覚悟がないならやめたほうがいいですよ。
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- yuubee(@yuubee)
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1)中心視力がないのですから、あまり斜視については考えなくていいでしょう。どっちにあわせても結果はそうかわらないと思います。どちらにしたからよくなるということもないでしょう。 2)中心が見えない目をそれでも使おうとする場合対象を拡大するようにふつうはしますから、近づけることを考えれば、手元にあわせたほうが、理屈のうえではいいでしょう。 日常生活上、もう片眼がよくみえるのであれば、そっちで見ますし、レーシックされればなおさらです。見えないほうの目を人間はそんなに気にしません。 3)自費(保険は使えない)なら可能ですが、ふつうはしません。不自由というならすでに不自由であって、焦点を変えればそれがよくなるという評価は不可能だからです。 人間は中心視野でものをみる生き物なので、中心暗点がある時点で、それ以外の部分でピントが少々どうなってたってよくわからないものなのです。ですから、その状況でどこにあわせるかというのは、多分に「ためにする議論」になってしまいます。右目についてそこまでシビアに議論する意味はないと思うのですが。あくまでも周辺視野の確保と検査上の便宜と割り切ったほうがよろしいです。
お礼
yuubee様、2点ともに回答いただき、本当にありがとうございます。 左右の視力差が非常に大きくなったため、斜視が悪化したことは、本人も自覚がありますし、医師も同意していました。 だとしたら、左右の視力をなるべく揃えることで、少なくとも今より酷くならないようにできるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。 その場合、どの程度の距離に焦点を合わせるかですが、いちばん斜視が出てほしくないのは、対面で人に接するときの距離、約1~2メートルかなと考えたりもします。 ただ、周辺部の視力については、度数を強くすれば、それだけよく見えるのではないかと、素人考えでは思うのです。 もともと右の方が視力が悪かったので、今も、中心視野を失う前と同じ調整を行い、コンタクトレンズを使用する際は、左-10、右-11と右を強くしています。メガネも、同じくです。 たとえば、右は中心視力がないからと、レンズなしにしたり、度数を弱めにすると、周辺部の見え方に左右の落差を感じ、違和感があったので、このようにしています。周辺部は、左右同じくらいとは言えないまでも、左右で違和感なく過ごせる程度には合っています。 確かに両眼視は無理ですが、それでも、道を歩いていて、右眼の視野の端から、何かが飛び出してきたりしたときは、はっきり周辺部の視力が矯正されていれば、ちゃんと把握はできます。焦点が合わせられないだけで、周辺部の視力というのも侮れないなと、こういう眼になってから実感するようになりました。 どうせ見えないから同じと思われるのですが、きちんと本来の度数差を反映した方が、周辺視野における見え方は、明らかによくなります。 この理屈でいうと、右眼は外出時の周辺視野を確保するよう、度数を強く(遠距離に合わせる)するのがいいのかなと思います。 つまり、斜視の緩和を考えると中距離、周辺視野の確保を考えると遠距離、のいずれかで、手許(近距離)に合わせる理由が思いつきません。 遠距離に合わせたからといって、中心視力がないので、手許をみるのがつらいということも考えにくいのではないでしょうか。 いずれにしてもメガネかコンタクトで矯正するのだから、左眼の裸眼に近くなるよう、近距離に合わせておけばいいということでしょうか。 ただ、質問で書いたように、左眼が今後、白内障手術やレーシックにより視力がアップした場合は、どうなのでしょうか。 医師の話からもこちらの過去のQ&Aを読んでも、強度近視の方は、手許に合わせるのが一般的であるようなので、迷っています。 なんだか、だんだん余計にわからなくなってきました。 引き続きアドバイスいただければ、幸いです。よろしくお願いいたします。
お礼
重ねての回答ありがとうございます。 丁寧に解説いただいてわかりやすいです。ただ、患者本人しかわからない点もあるかと思います。 >中心暗点の患者で、眼内レンズをあとから入れても、とくにすごく良くならなかった もちろんそういうことは、大いにあると思います。 とにかく視力をアップさせようという目的ではありませんが、ただ、せっかくレンズを入れるのだから、何かしら役に立つような、機能性を持たせられたらと思います。それが周辺視力の確保ということです。 >つまり、それ以外の部分について計算が正しいかは実のところわかりません >中心が見えていない時点であまり考えないものです なるほど。ただ、患者本人が、自分の視野で確認するのが、もっとも確かなのではないでしょうか。 自分なりに、コンタクトレンズを入れた状態で手許を見たり、その上になお近視用メガネを掛け、遠視がきつ過ぎないか試しましたが、特段不自由は感じません。ということなら、やはり遠くにピントを合わせて眼内レンズを入れた方がいいように思えます。 左眼についてのご指摘も、ごもっともです。レーシックはやはり将来的にも止めておきます。もし白内障手術をすることになれば、こちらは確かに手許気味に合わせることになりますね。ただ、その場合も、右眼は周辺視力のみなので、とくに左右の差は気にならないと思えます。 やはり医師は手許に合わせるようにとしか言いません。根拠を聞いても、一般的にそうしているからとだけです。中心視力のない患者に白内障手術をするケースは、健眼者に対してより、圧倒的に少ないだろうと思われるので、機械的にそういう思考になっているように思えます。 >覚悟がないならやめたほうがいいですよ これももっともなご意見ですが、私の場合、現時点でおそらく白内障が進んだためと思われる不都合(階段を降りるときに恐怖心を感じるなど)があり、もともとの眼疾の検査に支障をきたす(眼底写真が曇って写らない)こともあるので困っています。早めにしないと網膜剥離のリスクも高まるとのことなので、しょうがなく今回手術に踏み切ることにしました。 幸か不幸か、中心視力のない眼なので、健眼のオペほどの神経は使わなくて済みますが、それでも、少しでも今よりよくなるようにと考えをめぐらせるのは、自然なことのように思えます。 そして、一般的にはどうやっても同じと思えても、患者本人が実際に見え方で違いを感じることも、往々にしてあるものだと思います。