【ステロイド剤が入っていると、人体的に何かマズい事があるのでしょうか?】
ステロイド剤は、’ステロイド骨格(化学記号の大体の形?)をもった、ホルモン剤’です。
だから、闇雲に、ホルモン剤を使っていいとは、普通に考えていいかな?とかおもいませんか?
まずはここ。
一般的なのは、男性ホルモン、女性ホルモン、筋肉増強(男性ホルモンの一種)ホルモンなどが耳なじみがあると思います。
で、ホルモンは、その人の体に合わせて分泌される、一種の伝達物質です。
出てくる場所と、効く場所が違う。
まぁ、指令書?みたいなものです。
体は自分に合わせて、ホルモンをだす(年齢、性別、体重などなど)
それで、不調があるから、不足があるから、もっとと、薬として、使う。
もちろん、効きます。
問題は、もともと不調だったから、’病気’になって、ステロイド剤をつかったのです。
病気がよくなれば、やめても・・・と思うのが、人情です。
しかし、自分の出したホルモンと、外から来たホルモンの区別がつきません、指令として受け取る側は。
そして、指令を出すほうも、自分のもともと少ない’指令’でよくなった・・・と判断する。
’不調’であった’分量’がその体にとっては、’正常’という認識で稼動したのです。
どうなると思います?
本来、10のところが最大値で、7ぐらいが普通で維持できる指令が、5ぐらいだったら、働きませんよね?
これに、外から、直すために、不足分を補充して、10に上げる。
すると、出すほうは5しか出してないのに、10の働きをしていると’うまく行きすぎです’と報告が来る。
’7’ぐらいでまぁまぁなのです。
それではと、落とすのです。
指令をもらうほうは、元々少ない5がさらに落とされて、外からの応援=薬で何とかなっていた10の状態が
おちるので、不調が出る。
薬をもっと・・・となる。
つまりは、自分自身の機能が低下することは織り込まなくちゃだめだということ、そして、
機能低下を織り込みつつ、何とか元に戻して、イメージ?’普通’’7-6’ぐらい。
最初はこれで不調、病気であったものが、一度10に薬でもっていたったので、体全体として余裕(?)が出来て
体が安定するような全体的な状態に持っていく・・・というさじ加減が、医療なのです。
わかるかな?
【無知ではありますが、イメージ的にはステロイド剤が入っていると治りが早い気もするのですが… 】
やめるときが問題なのです、効くときよりも。
よって、ずるずると、期間が延びる。
すると自分自身の分泌機能が落ちる。
悪くなる、また使わざるを得ない。
薬自体の副作用も実は大きい。
ステロイドは’ステロイドホルモン剤’ですから、目指すところ以外にも、
指令は飛んでいきます。
脂肪の蓄積、免疫機能の低下、骨量の低下、癌などなど。
また、次の’病気’を引き起こすというドミノ倒しになる。