転勤はなぜ必要?
大企業、特に金融機関や保険業界には転勤が多いですね。
私の知っている損保会社の営業の方は、定年まで何と15回もの転勤を命じられたそうです。
それでも例えば建設業や製造業などの技術職の方だったら理解できるんですね。 「この研究に是非この人の能力が必要だ」 あるいは 「新工場をオープンするが、そこの新工場長に是非この人の管理能力が必要だ」 といった場合は転勤も大いにあり得ると思います。 能力を見込まれての転勤ですからね。
然しながら金融機関や保険業界などの営業職を 「これでもか」 とばかり転勤を命じるのに、社員および企業側にとって一体どんなメリットがあるのでしょうか?
- 同じ職場に長くいると客との癒着ができ、不正融資などの問題が発生する?
- それなら郵便局員や地方の信用組合の職員なんて長年同じお客さんと取引を続けてわけで、不正が蔓延しているのですか? それに行内のチェック体制を完璧にすれば解決する問題ですよね。
- 国内を見て廻る事で視野が広まり、多角的な発想ができるようになる?
- 一見なるほどと感じますが、実際そうなんですか? 学生じゃあるまいし、転勤を繰り返すと本当に多角的な発想ができるようになりますか?
転勤や単身赴任のため家族関係がバラバラになったり、不倫が起こったりして家族崩壊の大きな原因にもなっているように思います。
また企業にとっても引越費用や、単身赴任用に月一回の帰宅用に新幹線代を企業負担にしているところもあり、決して負担は小さくないと思います。
中には地域内限定の転勤を選択させる企業もあるようですが、実際にはその後の出世の可能性を放棄せねばならないようです。 差別化と言うんでしょうか。
なぜ、それほど企業は転勤をさせたがるのでしょうか?
もうひとつ、これは日本だけの現象でしょうか (技術系の人は除きます)?