教育アドバイザーの倉部史記さんが言ってるように、
すでに私大生の50%は推薦入学です。
国公立でも10-20%は推薦入学です。
有名大では筑波大が10年以上前から実施、京大も数年後には実施予定です。
別途、帰国生向けの実質推薦制度は東大京大等に昔からありました。
欧米では名門大学も含めいわゆる推薦入学が100%ですし、倉部さんも言ってるようにネット等で悪名高い?推薦制度自体に罪はありません。
例えば倉部さんも言ってるように慶応SFCは推薦を多く使っているので有名ですが人気、実力共に立派です。
要するに推薦が悪いのではなくて受け入れ態勢も含めて大学側に問題があると言うわけです。
「成功した慶応SFCのモノマネで推薦をやって、何かトラブルがあった、全部受験生の質が悪いからダメなんだ、でも一般受験生は集まらないから背に腹は変えられないし・・・」みたいなプランニングも大志もなく惰性でやってるからダメなんです。
よく大学教授などがテレビ、雑誌で「昔の学生と比較して(特に推薦の)学生の基礎学力が低い」と嘆く記事が多いのですが本来「そもそもそういう能力を求められてはいってるわけではない」わけでこれは採用事務局と教職員の考えや熱意の差があるという「大学側の問題」なわけです。
基礎学力にしても「基礎」なわけで3月や4月に集中講義すれば済む問題ですし、
学生レベルを把握できずに「昔の感じで」講義をやっちゃってる教授サイドにも問題があります。
例えばAIUやAPU,早稲田の国際系学部などは帰国生やガイジンが多いですが、彼らもやって行けるように日本語以外のクラスを増やしたり、日本語ボランティアを組織していたりします。
「入学したんだから日本語覚えろや」のスタンスではそのうちロクな受験者が集まらなくなりますよね。
他にも例えば
欧米では一定の語学、能力が足りない学生には「条件付合格」などを出します。
これは一定期間で一定の単位や語学スコアを取ることを条件にしているわけで入学予定者にとって「ちょうどいいハードル」なわけです。
もちろん超えられなければドロップアウトなわけですが、何も対策・指導せずに能力が足りないからオマエアウトな、って言うよりはずっとフェアですよね。
入学後は完全にほっておいて「講義についていけなければオマエが悪い」と言うのはあまりに乱暴です。大学のスタンスが本当にそれでも構わないならネットで放送大見てる方が(教授は殆ど東大教授兼ねているし)ずっと有意義ですよねー。。
これは女子大の安易な共学化も同様です。
殆どの女子大の共学化の失敗は「共学にすれば受験者数が2倍になる」と言うあまりに甘い皮算用の結果です。
結論ですが、
ネットや教職員にまだまだ推薦生に対する偏見があるのは事実です。
しかし日本トップ私大の早慶応の5割以上(内部生含む)はずっと前から推薦であり、
また京大、筑波なども推薦に舵を切っている以上、保守派の意見は淘汰されていくでしょうね。
講義自体もボリュームである推薦生や、増えつつある外国籍学生にも対応できるように多角的になっていくはずです。
もちろん一般は一般で意味があるわけですけれどあなたには「なんで京大やオックスフォードやハーバードは推薦生を採るんだろう?」と言う意図に気づいては欲しいですね。
逆に中韓は日本以上に過酷な受験地獄です。
じゃあ何故そこの死線をくぐり抜けて来たはずの北京大、清華大、李花女子大、ソウル大は世界的名門大学になれないんでしょうか?
なぜ中韓の自然科学系のノーベル賞は未だに0個なんでしょうか。
推薦がすべてを解決するわけではないです。
しかし若い方は、大学や社会が求めるモノを自分なりに感じ取って行動して欲しいとは思います。