Q1:これからも以前のような寝技なしのルールに戻らないんでしょうか?
A1:寝技なしのK1ルールが本道であり、昔も今もそれは代わりありません。
Q2:なぜ寝技ありにしてしまったんでしょう?
A2:ずばり、プライドの影響は否定できません。但し、そんなに単純な話ではないのも事実です。
その1:先ずは生い立ちから、そもそもK-1は、2001年の夏には、日本格闘技界の二大メジャー団体であるPRIDEと手を結び、初めて交流戦を開催しています。かの有名な「ダイナマイト」です。
この大会が幕開けとなって、年末の第2回「INOKI BOM-BA-YE 2001」は“K-1vs猪木軍“の対抗戦という総合路線に転向しており、正に2001年はK1が多角路線を歩み始めた節目となる年です。
翌「INOKI BOM-BA-YE 2002」では年中、K-1を引っ張り続けたボブ・サップをメインに締めくくってみせ、中継視聴率は、大晦日としては驚異的な14.9パーセントをマークし、関係者の度肝を抜きました。つまり、格闘技は金が稼げるイベントと言うわけです。
2003年末はTV局などの利権の絡みで(1)アントニオ猪木&Kコンフィデンス派「INOKI BOM-BA-YE 2003」…日本テレビ系列 (2)FEG派(K-1)「DYNAMITE !!」…TBS系列 (3)DSE派(PRIDE)「PRIDE男祭り」…フジテレビ系列の三派に別れて開催されましたのはご存じの通りです。
FEG派(K-1)は、12月に本道のK1-GPを済ませており、同時期に金を稼ぐためにK1-GPとは違うコンテンツつまり総合格闘技をする必要があったわけです。
しかも前述の3派の結果は、ダントツの視聴率でした。
美味しすぎます。
その2:石井前館長はもともと総合好きです。RINGSに佐竹選手を派遣していた時期もありました。現在のFEGの谷川さんも週刊プロレス(格闘技通信)出身であり、総合思考があります。
その3:再雇用先の観点から、総合があります。
K1出身のミルコ選手がプライドで活躍をしたことにより、K1のTop技術があれば少々、総合の練習をすれば総合で通用することが証明されました。K1で通用しなくなった契約選手を総合で活かせるということです。
また、ボブサップが活躍した影響で、K1にもモンスター達が続々とK1にスカウトされました。最初は話題性で本道のK1に上げるが、その後は総合にっと云う腹算用のようです。ボブサップ自身もプロレス出身ですし、なんでもありの総合の方がむいているでしょう。
私見では曙もいずれ総合格闘技に転向すると睨んでいます。
お礼
御礼が遅くなりすみません! 詳しいご説明、たいへんありがとうございます! なるほど、言われてみれば、2001年辺りから、猪木が出てきたりして、なんだかごちゃごちゃやってましたね。 私はそれほど熱心にK1を見てきたわけではないので、去年の大晦日に、寝技ありを見て本当にびっくりし、また、あまりのつまらなさに怒りさえ覚えました。 もちろん、寝技にはそれなりの醍醐味や楽しみ方があるのは分かりますが、K1と言うからには、あのすごい打ち合いを見たいんですよね。 まったくおっしゃられるように、最近はモンスターばっかりが話題集めのために集められていますね。 しかもこの前の曙・武蔵戦では、張り手のような技もOKになるし、何でもありだな~。 どうもありがとうございました!