それが物語の要になっていたら、出来るかもしれません。
例えば。
幼少期。
目の前で兄弟が車に轢かれた。(しかも、それは自分が原因)
そして、悲しみから立ち直れない母に、「あんたが死ねばよかったのよ」と、同じように轢き殺されそうになる。その直後、死を乗り越えられなかった母が自殺。(第一発見者はA)
あまりのショックに、その当時の記憶をなくす。
おば夫婦に引き取られるが、おばはAにA母の死の責任があると思い、憎み辛く当たる。
そのせいで、自分はダメな人間なんだと思い込むようになった。
※口に出したくもないほどの深い悲しみと憎しみのせいで、母の死の原因がおばから語られることはなく、何も知らぬまま過ごす。
(おばがA母と双子だったりすると、尚よしかも?)
現在。
ハンドル操作を誤ったドライバーの必死な顔で、フラッシュバック。
ドライバーに母の顔を見、一瞬幼少期の記憶が蘇る。怪我の程度は対したことはなかったが、しかし、精神が耐え切れず、目覚めることを拒否してひと月眠り込む。
目覚めた後、幼少期の記憶は戻らず、事故の記憶の一部もなくしていた。
と、深いトラウマなどが背景として存在しているならば、いけるかもしれません。
しかし、ただ普通に生活していた人が轢かれそうになったくらいで記憶障害が出ることはほとんどないと思います。
そんな理由で眠り続ける人がいたら、おそらく自分の人生で一度くらいは出会っているか、知り合いの人が――と噂話くらいは耳にしているでしょうから。
ひと月眠り続けるならば、それだけの理由が必要だと思います。
それから。眠り続けた人は、私も歩けないと思いますよ。
火事場の馬鹿力といいますが、それだけキレる理由が物語内には存在しますか?
また、仮に走れるだけの筋力があるとしましょう。(科学的にどうかは別として)
点滴のみの栄養補給で、どの程度の運動が出来るか。ここも考えないといけません。
遭難して、ひと月後に救助されたと思ってみてください。フラフラで歩くこともままならないでしょう。
その方が、走るだけのエネルギーを体に残していると思いますか?
そういう点でも、走るのは難しいんじゃないでしょうか。
「事実は小説よりも奇なり」です。
「ありえない」を納得させるだけの材料を、ぜひとも詰め込んでください。
お礼
成る程… 勉強になりました! 一部修正を加えつつもなんとか話が続けられそうです!