ドル円相場は確実に米国に支配されています。ドル円がどうして早朝4時から東京時間序盤にかけて動くのでしょう。米国西海岸のマクロ系ファンドや投資銀行がその中心にあります。そのことを理解した上でこの発言の真意を読み取りましょう。
米国は円安を許容したのです。TPP参加を表明したからです。そのご褒美が円安というわけです。黒田総裁の異次元の金融緩和は米国の指令です。米国のQE3の肩代わりを日本にさせようという魂胆です。
黒田総裁の異次元の量的緩和は米国からの指令ですから円安になります。欧米の本音が東アジアの貯蓄(特に日本)が世界不均衡の主因の1つと考えているからです。リスク性資産に目を向けなければならない状況に追い込まれましたから、日本人の貯蓄はどんどん崩されていくでしょう。
でも日本人は日本人の資産を守り抜いた白川氏を売国奴扱いし、黒田総裁を歓喜して迎えています。少しおかしな話ですよね。どちらが正しいんでしょうね。多分どちらも正しいんですよ。それだけ日本は懐が深い国だということになりますね。とりあえず言えることは白川氏を批判し、TPP参加に反対している人は愚か者だという事でしょう。
しかし、一方的な円安にはなりません。米国の国策が事情によってドル安になったりドル高になったりするので、ドル安にしたい時に米国から批判的な意見が出ます。米国のマクロ指標が相次いで悪化していますから、米系のファンドに号令をかけたぐらいの解釈で丁度いいです。これから円高のシーズン到来ですね。