知人が「神道の信徒になるためにはどうしたらいいでしょう」と神社本庁に電話したそうです。すると「お参りしていただければよろしいです」との答えだったそうです。
歴史的には明治以来日本は神道国家になっています。ただし神道は宗教ではないので、天皇制と日本の文化を守ること自体が神道なんです。その上で明治政府は信教の自由を発布しています。
ですからだれでも神道で葬儀を出すことは自由です。
とはいえ、だからと言ってその場になって、いきなり神社に行って「葬儀をお願いします」と言っても迷惑をかけるかもしれません。神社はけっこう忙しく、毎日の予定もありますからね。
それに神道と言っても実は一つではないのです。明治より前から数多くの神道が存在し、教義を持って祭祀や生活を維持してきました。なのでまずは氏神を持つことです。
氏神は基本的に住んでいる地域の神様ですから、地域の町内会などに聞けばわかるはずです。まずは氏神との繋がりを深くして、将来葬儀を出して貰えるかを含めてしっかりと聞いておいたほうがいいです。
神道の場合は神棚とは別に「祖霊社」に祭ります。時折神社境内に「祖霊社」というお宮がありますが、あれは土地の住民だったり、多くは歴代宮司の鎮魂のお宮です。
あとは葬儀屋に聞くのが早いですね。特に神道は土地との繋がりが強く、神社本庁も地域の風習を重んじるように指導しています。
近年葬儀社では平素からの疑問の相談に乗るようになっていますし、個別、或いは各地域の組合で相談窓口を作っているところもあります。
そういうところに聞けば、地域の風習にあった回答を得ることが出来るでしょう。
補足
詳細なご説明ありがとうございます。 可能でしたら、cactus48様の現在のお立場を教えて頂けましたら幸いです。 神道に深く関わっていらっしゃる方でしょうか。 宜しくお願い致します。