基本的に、OSの重篤な不具合は、OS自体でメンテナンスができなくなります。
ですから、CDやUSBから起動する、別のOSのインスタンスから
HDDに入っているOSのファイルやファイルシステムを操作するのです。
ライセンス上は、OSの貸し借りや、別の付属品の転用は一切認められていないので
リカバリーディスクとメンテナンスのための起動ディスクは、必ず作成し
必要な時に使えるところにしまっておくべきでした。
それが無い状態からでは、どうしようも無いと考えられます。
原因は、ハードウェアに起因する場合と
ソフトウェアの不具合による場合があります。
ある種のシステムファイルの破損に相当するトラブルでは
似たような症状がおきますが、単に起動ディスクから
chkdskを行なうだけで、正常起動するように回復する場合もあります。
そういった方法ができなければ、リカバリーすることになりますが…
Vista世代のPCであれば、単純にリカバリーディスクが添付されておらず
HDD内のリカバリー領域があるだけという場合もあります。
その場合は、マニュアルなどからリカバリー手順を調べ
実際にそれを行なうだけのことです。
データのサルベージは可能な場合もありますが
ファイルシステムに障害がある状態では
読み出されたファイルが異常な状態で
バックアップとしての意味が無くなる場合もありえます。
ですから、事前のバックアップへの上書きは避けるべきです。
なお、アカウント選択までに、2分くらいはかかると思いますから
その段階まで行ってから再起動されるなら
熱暴走が原因の場合もありえます。
そうすると、リカバリー作業も途中で落ちる可能性が高く
よりめんどうくさい状況に陥る可能性もあります。
熱暴走は、Vista時代から増えた、据え置きの一体型で起きやすく
そのほか、スリムタワーやノートPCでも起こりやすいものです。
これは、冷却機構のための空間的な余裕が無く…
ほこりが詰まったり、冷却ファンの不調で、冷却性能不足になりやすいためです。