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恩田陸さんの『麦の海に沈む果実』
先ほど『麦の海に沈む果実』を読み終えたのですが わからない点がいくつかありました。 1麗子が2階の窓から飛び降りた(か突き落とされた)場面で 実際に担架に乗せられていたのは誰か。 2理瀬をかばって黎二が麗子に刺されるが、麗子はどうやって どのタイミングで死んだのか。 3亜佐美を突き落としたのは本当にヨハンか。 4結局功はどうなったのか。 5「時の花びらを散らす」はどういう意味か。 途中からわからなくなって、もやもやとした気持ちのまま終わってしまいました。 誰か教えていただけませんか?
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- hiyodorijougo
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また回答者No.1と同じ者で、すみません あれから、いろいろ考えて 4の質問の功は校長の子供じゃないかも、なんて思ってしまいました。 『功は莫大な資産の後継ぎとして急遽、呼び戻されようとしていた。』と 聖が証言してましたが(聖も校長と、とても親密なので怪しく思い、あまり 信用してませんでしたが)もし彼の言葉が本当なら 功が相続することに異論のある関係者と校長が密談して 功を消したら、その遺産の何%かが学園に入るということになってたのかも、と 思いました。 校長のためなら、なんでもする殺人マシーンと化した麗子が その実行部隊となって功を突き落とした、ということもあり得ますね。 学園の運営資金はどこから来るのか?という疑問も出てましたから 過去にも、それにうってつけの『墓場組』から 何人もそういう犠牲者が出てそうな感じです。 う~ん、いつもはストーリーを追って、けっこう雑に 読み飛ばしてたんだなあ・・・と反省してます。 丁寧に読むと楽しさは何倍にもなりますね。(^-^)
- hiyodorijougo
- ベストアンサー率36% (8/22)
あなたの投稿を見てこの本のこと思い出し、懐かしくなって 久しぶりに新鮮な気持ちで読み返して見ました。 正解かどうかは、わかりませんが私になりに解釈したことを言いますね(*^_^*) 1 担架に乗せられていたのは麗子だと思います。 後になってから、わかるようになってましたが 憂理も黎二もずっと理瀬にお芝居をしてましたよね。 麗子も一緒になって皆で『麗子は死んだ』という芝居を 理瀬に見せたのだと思います。(校長の企み) 2 麗子は黎二に抱きかかえられるように道ずれにされて 崖から落ちて死んだのだと、私は思います。 理瀬を殺すはずが、理瀬を庇うために飛び出した黎二を 誤って刺してしまい茫然自失になり 黎二に逆らうことができなかったのだと思います。 3 亜沙美はヨハンが抱きかかえるようにして 突き落としたのだと思います。 4 功は麗子がコンサートの終りに階段から 突き落として殺したのだと思います。 修二も黎二も、はっきりとは書いてませんが校長の子供ではないか? という疑問が提示されてましたね。 校長は自分の後継者をなるべく優秀な者に譲りたいから なるべく多くの候補者の中から選りすぐりを選択しようとしてました。 そして、自分の子供は必ず学園に入れるということでした。 ですので功も校長の子供っだったのではないか、と。 そして麗子は自分が学園の後継者になる野望が強いため 自分以外の候補者をすべて抹殺しようとしてました。(黎二は例外) 5 『時の花びらを散らす』は、特に意味があるのかどうかわかりません。 映像的には、最後に水色のコサージュの花びらを理瀬が散らしたのと 重なってますね。 それぞれの捉え方があっていいのではないでしょうか? 私はイメージ的に思春期の儚さを詠ったのか?、というふうに感じました。 以前に読んだ時は、こんなに真剣に読みませんでした。(^_^;) 恩田さんの小説から少し遠ざかってましたが、また他のも読み返したくなりました。 次は『黄昏の百合の骨』がおもしろかった記憶がありますので それを読み返します。 良い機会をくださってありがとう(^O^)/
お礼
丁寧に解説していただいてありがとうございます! 自分の言語処理能力の低さが露呈しました>< 自分の子供以外も学園に入れるんですよね? そうじゃないと、ヨハンと理瀬は異母兄弟で結婚できない…。 『黄昏の百合の骨』も読んでみたいと思います。 ありがとうございました!
お礼
そうですね^^ 私は、功は校長の子供じゃないと普通に捉えてました。 最後にあんなどんでん返しがあれば、すべてを疑うべきなの かもしれませんが…もはやどこからが嘘なのかわからない状態で 誰かの言葉を信じることで安住してました。 読み違えることが多いので、ちゃんと文章と向き合わねばと思います!