中国政府の考え方は、親が老いた時は子供の面倒を見るのが当然と言う考え方は変わっていませんので、特に政府として老人介護や福祉のことなど考えていません。
そのため80年代生まれの現在30代の人たちは、一組の夫婦が二組の両親の面倒を見るような状況になってきつつあります。
また、現在中国の主要都市部は、異常なくらいの経済発展に伴い、不動産の高騰、食料品などの生活必需品の物価上昇といった、庶民にっての生活がとても大変な状況になってきています。
実際、上海や北京などの不動産価格は現在では一般庶民にほぼ手の届かないくらいの価格になってきています。(私が住んでいる上海浦東新区の生活に便利な地域の不動産価格は、中古アパートであっても3LDKで約4000万円から6000万円くらいになってます)そのため、毎年給料が上がっても物価上昇率に追いつかないような状況になってます。
また、地方部は物価上昇率はさほどでもないのですが、ある程度の水準の給料を得られる仕事がほとんどなく、地方農村部の人たちは現金収入を得るため都市部に出稼ぎに来ているような状況です。
中国の一般庶民がこんな状況にもかかわらず、政府は経済発展だけ重点を置くような政策をとり続けているため、貧富の差が日本人には想像もつかないくらいの差が出てきてます。同じ上海在住でも、金持ちは軽く数億円の資産を持ちながら、最下層部の人たちの収入は月額で2000元(約2万5千円)前後とその差は数百倍数千倍にもなっています。
そのため、老いて仕事ができなくなった人たちの乞食化が多くみられるのが現実です。
30代の人たちは自分の家族の生活で精いっぱい。とても双方の両親の生活の面倒など見れる状況ではないため、老人にとってはとても生活が大変な状況になっているのが事実です。
まぁ、このような状況は政府が本格的に老人対策に乗り出さない限り、これから20年くらいは続くでしょうね。
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