尖閣諸島国有化に伴う周辺諸国の具体的な不利益とは？

質問

先ほどの石原慎太郎氏の東京都知事辞任と国政復帰の意向を発表した記者会見をテレビで見ていて疑問が浮かびましたので質問をします。

最近では石原慎太郎都知事と言えば尖閣諸島の国有化と、中国の反日デモの火付け役といった印象が残りますが、日本が尖閣諸島を国有化した（日本国内で所有者が変わった）ことで中国や台湾に具体的にどんな不都合が生じたのでしょうか？

領海侵犯は国有化以前から日常茶飯事だったようですし、国有化しなくても不測の事態が起これば管理は国が行うはず...。何だか大騒ぎする中国のニュースを見ると、とある日本の大地主が所有していたとされる事を含めて尖閣諸島は日本の領土である事を中国側も薄々認めていたような感じがします。かつてのアラスカのように中国の領土を日本が買った訳でもないし、中国側からも所有者の一人や二人出てきてもおかしくないですよね？

どうしてこんなに大きく取り上げられるのかよく分かりません。例えば日本が尖閣諸島に核廃棄物処分場を造った訳でもないのに...。どなたかお答え頂けませんか？

回答No.3

Streseman

＞日本が尖閣諸島を国有化した（日本国内で所有者が変わった）ことで中国や台湾に具体的にどんな不都合が生じたのでしょうか？

唯物論的な不利益は示唆するものはない。
ただし、中国側の外交姿勢・及び尖閣に関する国際認識において、”日本が約束を反故にした”という不誠実さを感じる余地があったのだろう
中国側の立場になれば、唯心論・観念論的に苛立ちを覚えるのは理解できなくはないが、承服できる批判ではない

＞中国側からも所有者の一人や二人出てきてもおかしくないですよね？

基本的に、中華人民共和国の土地制度においては、土地は個人所有になりえない。つまり、土地は公的所有（公有）である。
したがって、所有者として名乗るとしたら、政府になる。実際、政府は尖閣の土地を所有している旨の発言を繰り返している

＞どうしてこんなに大きく取り上げられるのかよく分かりません。例えば日本が尖閣諸島に核廃棄物処分場を造った訳でもないのに...。どなたかお答え頂けませんか？

領土問題だから・・という回答になる
国民国家において、領土は国家を表象する重要な物証であるし、国民の共有概念として重要視される
国民国家以前においては領土問題で、国家的に大規模に騒動になることはなかったのだが、国民国家になって国家への帰属幻想が強くなると、途端に領土に対する意識が高まった・・それだけの話だろう
要は、動物の縄張りと同じ感覚で、過敏になっているだけの話である

お礼

ありがとうございました。現時点で実際は国有化以前と何も変わらないという事が（私を含めて）多くの方々の共通の認識のようですね。李明博韓国大統領の竹島上陸に対する日本の立場と、尖閣諸島国有化に対する中国の立場を比べて、中国側の対応を少し理解できた気がします。（やり過ぎ感は否めませんが...）

領土問題だから、どちらも主張しなければ領土が狭くなってしまう可能性がある。それは不便だからって、例えいつか反日デモは収束しても、根本的な解決は難しいだろうな...。

回答No.2

KappNets

いくらこちらの国内事情を説明しても額面通りには受け取ってもらえないものです。今回は「尖閣諸島に対する支配強化」と受け取ったのでしょう。

中国は2009年に海島保護法を制定、海上の無人島の所有権が国家（＝中国政府）に帰属すると規定しています。（むろん尖閣を含む含意と考えられます）従って日本の国有化は中国の法律に真正面から対抗したもの、つまり中国へ喧嘩を売ったもの、と受け止めたと思われます。

日本から見るとこういう受け止めはよく言われる中華思想ですね。昔から中国皇帝は天子であり「世界の土地は中国のもの」という「王土王民思想」がありました。そういう感情を刺激したものと理解します。そもそも中国のいい分は正論ではない（と世界も理解していると思います）ので、マトモに取り合う必要はないと思います。

お礼

ありがとうございました。中華思想って言うんですね。感情とか天子とか、ＧＤＰ世界２位はマユツバもんだよ！

回答No.1

rikukoro2

>中国や台湾に具体的にどんな不都合が生じたのでしょうか？
　中国のメンツがつぶされたからです。
　今度中国において第18回共産党大会が開かれます
　共産党大会は５年に１度で、しかも今度の大会は10年ぶりに中国のＴＯＰが代わります
　『胡錦濤』から『習近平』に代わります
　　しかも今までは北京派閥から上海派閥にです。
で尖閣は習近平の担当のわけです。

　それが日本が国営化というのであれば『習近平』には指導力ないと政敵から足を
ひっぱられる原因になります
　つまりこの場合　中国の尖閣担当である『習近平』にとって本当の的は日本ではなく政敵の『胡錦濤』率いる北京派閥です。
　その為日本に対し　非常に恐慌的な態度にでないと不味いわけです。

　中国の派閥争いはすさまじいです。
『薄熙来』なんかいい例です。検索すれば解りますが。本人は殺されたあげく、家族も死刑のあげく、その部下まで粛正対象になります

お礼

ありがとうございました。日本の尖閣国有化は、中国の指導者達にまんまと利用されてしまった訳ですね。先日テレビで「チャイナリスク」って特集をやってましたが、ヒドいらしいですね。YouTubeでも中国の実態を見ましたが、公害や衛生管理、賄賂等々信じられないことばかりで驚いています。人口が10億人もいたら仕方ないのかな...。「薄熙来」検索してみます。