- ベストアンサー
映画 地下鉄(メトロ)に乗って
内容で分からないことがありましたので 教えてください。 主人公の彼女(みち子)が、過去の世界で 愛する人のために、お母さん(と自分)に行った行為は どうゆう心境だったのでしょうか。 あのようにした理由は何だったのでしょうか。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
みち子(岡本綾)と真次(堤真一)が訪れたお時(常盤貴子)の店から出る時、みち子から、 「私を生んでくれたお母さんの幸せと、私の愛した人の幸せのどちらかを選べと言われたら?」 と聞かれたお時が、 「親は自分の幸せを子供に求めたりしない。好きな人を幸せにしてやりな」 との答えに納得してみち子が行動していました。 不倫だけじゃなく兄妹と分かった以上、別れようと決心したのは間違いないでしょう。(前半、みち子が真次から貰った指輪をぐらつかせていた所にその心理状況が表れている) でもそれでは真次の心に傷を残し、温かい家庭を持つという幸せの障害になります。 タイムスリップが出来るという特異な状況での最善の方法が、みち子が己の存在を真次の記憶から消すことだったのでしょう。 みち子は母親の店にいる時、自分を捨てた父親を一生愛し続けながら死ぬまで会おうとしなかった母親と自分はそっくりと言っていました。 母親と同じ生き方しか出来ないと言っていたみち子が、最も愛する人の幸せの為に生きれるなら、それが自分の喜び・生きる意義と考えられるということなのでしょう。 そしてその方法が自分の存在を消すことなら、その犠牲を払えるというのが究極の愛の形ということかもしれません。 最後にポケットから出したみち子にプレゼントした指輪を怪訝な顔で見ていた(タイムスリップ以前の事を忘れている)真次が、誰の指輪かは忘れても大事なものとして力強く握りしめていたことで、その思いは儚くても報われたとみれるのでしょう。
お礼
大変よくわかりました。 何とも悲しい話ですね。