ピアノ教育の現状について知りたい
みなさんの周囲でピアノを始めるのに一番多い年齢と、標準的なレッスン内容を教えてください。1流のプロにする予定があるのなら3歳より始めるのが理想でしょうが、住宅事情や教育事情などでなかなか思うようには行かないと思います。そこまでの早期音感教育を望んでない生徒さんや親御さんもいらっしゃいますしね。実際皆さん何歳頃からピアノを始められて、どんな練習をこなしていらっしゃるのでしょうか?
私達の教室は(大都市郊外の住宅地)、3歳から7歳頃よりはじめ、まずはバイエル(赤バイエル・黄バイエル)と小曲集(ピアノのお友達)。10歳から小学校いっぱいまでかかっていました。発表会は全音ピアノピース(あれも信憑性に疑問が…)のA~Cの曲や映画音楽を中心に学んでいました。悲愴第2楽章など、中学・高校になって学ぶ予定がある曲の子供向け編曲版などを使い予習をしていました。他に本人の習得状況に応じてピアノの1年生・ハノンなどを使っていらっしゃいました。勿論幼児はソルフェージュも含んでいましたが…。バイエルが終了した子からブルグミュラー25全曲、中学生は全音ソナチネ、高校生はベートーベンソナタと少し平均律をやって音大受験という感じでした。同級生同士の競争が激しい地域で、同学年で大体進度を合わせられていました。発表会用に連弾を入れるなど友人関係に配慮していました。
12歳で転居に伴い更に郊外に教室を変えたのですが、そちらの方が個人対応でした。その教室では10歳頃から中学生にかけては指の大きさや練習可能時間に応じてクレメンティーのソナチネから入り、モーツアルトのソナタ、チェルニー30,40が主流でした。なぜかうちの教室はバッハを使わなかったんですよ。発表会用の曲も基礎用の先生よりは高度で音楽性のあるものになりました。リストも将来の練習に備えてトンプソン現代ピアノ教本5版をやっており、トンプソン(その教室では小曲集として結構トンプソン使っていたんです)やメンデルスゾーンの無言歌集、ショパンのワルツ集、ベルガマスク等から小曲をピックアップして習い、和声の練習にポップスも入っていました。私の場合ベートーベンは結局独学になったのですが、モーツアルトの後ベートーベンをやる子もいました。
みなさんの教室ではどんな感じですか?聞いてみたいんです。
また、近年、都会の方では先生の出身校名のみにこだわり、マスコミに露出しない大学など出身の先生方の、講師としての質を軽視する傾向があるように思われます。この傾向に関しては皆様如何思われますか?
高度なテクニックが要る程度や、コンクールなど特殊事情がある場合は専門の先生に師事するのも良いですが、バイエル指導が得意な学校、チェルニーやバッハの指導が得意(バッハの権威)な学校、ソルフェージュが得意な学校、古典が得意な学校など、各音大のカリキュラム傾向や先生の得意分野もあるのに、細かな特長は知らないまま、クレームや闇雲な英才教育だけを求める保護者が多いように思います。
私もテクニックのない子供時代なら、中学時代習っていた先生に師事を断られていたと思うのですが…
見栄も含まれた早期音楽教育の加熱を危惧しているピアノ弾き(非音大卒・非講師)の一人です。
お礼
回答ありがとうございます。 思えば私の習ったクラシックの先生の演奏を聴いたのは「生徒の発表会」のみで、2名とも(演奏自体したのか)全く印象に残っていないのですね。 今のジャズピアノの師の下には”演奏が素晴らしくて”門をたたく生徒もけっこういるので、この視点はまた違ったものがありますよね。 (この場合初心者は無理かもしれません) 回答者様のように(親として)音楽により関心が高い場合は、展開が違ってくると感じます。 以前、Duoを組んだバイオリン奏者が私のピアノ演奏を気に入って、そのお坊ちゃんを前の先生から私に変わらせる、という嬉しいことがありました。(後に他州へ引越しました・・) a ~e、どれも大切で、私の理想としている内容かも知れません。 ありがとうございます。
補足
皆様からのご意見、どれも参考になっております。 たいへん勇気付けられた思いです。 焦らずいきたいと思います。 本当にどうもありがとうございます。