シャント抵抗を挿入したときの損失を計算します。
シャント抵抗に100(A)流れたとき、抵抗での電圧降下分が(100mV)
あると考えます。
この時の抵抗に流れた損失P(W)は次の計算式により算出できます。
P(W)=E(V)×I(A)
P(W)=100(mV)×100(A)
P(W)=10(W)
30A流れたときは電圧降下は、次の通りです。
100(mV)×30(A)/100(A)=30(mV)
同様に損失P(W)は次の計算式により算出できます。
P(W)=E(V)×I(A)
P(W)=30(mV)×30(A)
P(W)=0.9(W)
3A流れたときは電圧降下は、次の通りです。
100(mV)×3(A)/100(A)=3(mV)
同様に損失P(W)は次の計算式により算出できます。
P(W)=E(V)×I(A)
P(W)=3(mV)×3(A)
P(W)=0.009(W)
上記の計算方法の他に次のように計算することもできます。
シャント抵抗の内部抵抗値を次の計算式より計算します。
R(Ω)=E(V)÷I(A)
R(Ω)=100(mV)÷100(A)=0.1(V)÷100(A)
R(Ω)=0.001(Ω)
この抵抗に100(A)流れたときの損失P(W)は次の式により算出できます。
P(W)=R(Ω)×[I(A)]^2
P(W)=0.001(Ω)×[100(A)]^2
P(W)=10[W]
この抵抗に30(A)流れたときの損失P(W)は次の式により算出できます。
P(W)=R(Ω)×[I(A)]^2
P(W)=0.001(Ω)×[30(A)]^2
P(W)=0.9[W]
この抵抗に3(A)流れたときの損失P(W)は次の式により算出できます。
P(W)=R(Ω)×[I(A)]^2
P(W)=0.001(Ω)×[3(A)]^2
P(W)=0.009[W]
なお、測定に使用している電流計にも電流が流れますので損失が
あります。
電流計の内部抵抗が判れば、計算することができます。
お礼
PCの調子が悪くお礼が遅くなりました。失礼いたしました。 丁寧親切な説明でロスの部分がわかり大変助かりました。ありがとうございました。 大変恐縮ですけど、あと一点ご指導いただけますでしょうか? この理論でしたら100A100mvのシャント抵抗より100A50mvのシャント抵抗の方が ロスが少ないと言う理解で良いのでしょうか? また30Aまでしか流れないのであれば、50Aぐらいのシャント抵抗にした方が効率が良いのでしょうか? ご指導頂けたら幸せです。