こんにちは。 #4の再入場です。
> 当時から実力はあったのでしょうか?
このチームは05,07年ユースのワールドカップで活躍した選手で固められており、既に一度世界大会を経験した選手たちでした。 ですから世界レベルと自分達の差も既に認識し、十分な準備を持って大会に臨んでいます。 特に05ユースの経験者はリオネルメッシやクィンシーアベイュ(当時オランダ現ガーナ)といった超人的なテクニックを持つドリブラーとも対戦しており、じゅうぶんな準備をしています。
懸念されていたのは反町監督が世代別を率いて世界大会に出場した経験がなく、短期決戦の入り方、特に緒戦の入り方に不安がありました。 それとこのメンバーは全員23才以下の選手で占められており、オリンピック経験者が監督コーチの中にもいませんでした。
三戦全敗に終り、グループ最下位で予選敗退しました。 やはり緒戦のアメリカに1-0と敗れたのがすべてでした。 この試合、勝ち点を確保すべく守備の意識を持って臨み、後半途中までは0-0で来ましたが、後半の37分にボルトン選手の侵入を許し、角度のないところから押し込まれて失点。 もっと積極的に攻めても良かったと悔やまれます。 結局緒戦に敗れてしまいました。
敗因はいろいろありますが、緒戦にコンディションを合わせられなかった点が最大の要因です。 オリンピックは大会も二週間。 サッカーは中二日で六試合戦うと言う超過密スケジュールです。 こういう短期決戦は緒戦の結果が大きく影響します。 緒戦に敗れ、結局選手は良いところを何も出せず終ってしまいました。
同じグループにいた米国、ナイジェリア、オランダの選手の現時点での活躍ぶりを見れば日本は米国やナイジェリアを凌いでおり、オランダにも劣ってはいません。 選手の潜在能力とグループの試合結果は比例はしていません。 質問にもご指摘のように本田、岡崎、李、森本、吉田、細貝、内田、香川と現在立派にヨロッパの一流のクラブで大活躍しています。 能力的にはオリンピック当時から高く、期待は大きかったのです。
ただ緒戦に敗れ、調子の波を掴めず、あっという間に予選リーグが終ってしまった。 素晴しい素材を持った選手が何も出来ずに大会が終っていた。 そんな印象を持っています。