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オペラ座の怪人「ドンファンの勝利」について
ロイドウェバーのミュージカル、オペラ座の怪人の劇中劇「ドンファンの勝利」について、少し疑問に思うところがあります。 そもそもこの劇中劇、ドンファンがパッサリーノになりすまして、娘をものにしてしまおう、という話ですが…つまり無理やり強姦して手に入れるってことですかね? だとしたら、わざわざドンファンは変装などする必要はないですよね(寝室に隠れなくても強姦はできますし。下品な話ですみませんが; 私自身この劇中劇をあまり理解していないのですが、つまりアミンタはパッサリーノに好意をもっていたんでしょうか? それをドンファンが利用しようとした? いずれにしても、アミンタは傷付くはずです。 そんなことより、私として最大の疑問点は、なぜファントムがドンファンを題材にしてオペラをつくったか、ということです。(スーザンケイの『ファントム』は別物ですのでここでは置いておきます。あくまでミュージカルと原作の視点からお願いします) 本来、ファントムは女性には優しいほうですし、本当の愛を欲しているので、無理やり手に入れるというのは趣味ではないと思うんです。でもなぜ女を傷付けるドンファンの話を選んだか… モテない自分への皮肉だったんでしょうか。 分からなくてとにかくもやもやしています。 長々と濃い質問してすみません…
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- madausa
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内容を整理すると、自然な成り行きで寝室に閉じ込めて逃げられないようにしたいだけなのだと思います。寝室まで連れ込めば声を出されても外に聞こえないという設定があるのでしょう、芝居を打って女性が進んで寝室に入るという状況をつくりあげたということです。ただ、それなら閉じ込めてから交代すればいいだけじゃないか?と思いますが・・・多分、従者よりドンファンのほうが頭がよくて芝居がうまいのでしょう。 質問者さまの推測は面白いと思います。ドンファンにそういう悪趣味な嗜好があると考えたほうが納得いきますね。 ご存知かと思いますが、モデルとなったオペラ「ドン・ファン(ドン・ジョヴァンニ)」では他者の目を欺くために従者と入れ替わります。(騙された女性や関係者がドンファンを追ってきているから。) なぜファントムはこのような話を書いたのか・・クリスティーヌへの愛憎と自らへの自虐をこめたのではないでしょうか。 ファントムはクリスティーヌをラウルから力づくで奪おうとしています。この物語がオペラ「ドンファン」と同じように進むのであればドンファンの末路は地獄行きです。悪と知りつつも感情を抑えきれなくなった醜い自分を投影したのがドンファン。そして自分を惑わしながらも醜い素顔を知って裏切ったクリスティーヌを愚かなアミンタに投影したのでしょう。(顔を隠した姿に騙されるというのは完全にあてつけだと思います。) クリスティーヌははじめはこの作品への出演を嫌がってます。内容からファントムの怒り・狂気を感じたからです。 その後ファントムに立ち向かう決意を固め出演することになります。ファントムも地獄へ落ちる覚悟を決めてか、いよいよ決定的な行動を起こすのです。
お礼
回答ありがとうございます。参考になりました。 それにしても…ファントムはクリスティーヌだけが欲しかったわけですから、女性とっかえひっかえのドンファンは内容としてどうだったんでしょうね?^^ 彼はヒロインのアミンタを出ずっぱりにしたいでしょうし、あの後オペラの展開がどうであったのか気になりますね。 「勝利のドンファン」というくらいですから、最後はハッピーエンドでドンファンの思い通りになるんでしょうけど。 あと、あのいきなりのPONRのシーンがドンファンの冒頭だというのも、すっきりしない原因ですかね。娘が菓子をつまみ食いした(これも私的にはよく解らない)とか説明はありますが…