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将棋でいう「最強の手」とは?
将棋の解説で、よく「これは最強の手ですね」とか「これは最強の応手です」という言葉が出てきますが、どういう意味でしょうか。 おそらく最善手という意味ではないと思いますが。 なんとなく、「一番強気の手」という意味ではないかと思っていますが、どうでしょうか。 将棋の解説用語は、曖昧な言葉が多いですね。
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「一番強気の手」言い換えれば「一番激しくなる手」ということですね。 勝負に出る場面にも使われます。 中・終盤に多く出てきます。 お互いが、相手玉を詰まそうとして攻めるわけですが、どちらかが攻め始めたときに、それに対して受けるのであれば、こちらの攻めはいったん遅れます。ところが、ここで相手の攻めよりもこちらの方の攻めが速い、あるいは相手の攻めの方が速いとは限らない、と判断すれば、受けずにこちらも攻めます。 相手は相手の読みに従って攻め、こちらも読みに従って攻めるという場面です。 攻め合いになりますので、局面は激しくなります。 相手の攻めに対して受けなければならない場面で、金や銀を使えば穏やかですが、それではこちらの攻め駒が不足するという場面で、金銀を使わずに他の駒で代用したり、玉の移動のみで済ましてしまおうという時の指し手です。 これも、その判断が正しかったのかどうかを問われますから、一気に緊迫した場面となります。 また、相手の読み通りに指す場合にも使われることがあります。 例えば、相手の目論見では20手後に相手が良くなると相手が読んでいることが分かったときに、その場面は、相手有利ではなくて優劣不明であると考えたとき、あるいは21手後にこちらの方が良くなると考えられる場合は、相手の読み通りの応手となります。 相手の「手に乗る」という言い方をしますが、これも、攻め合いとは違った意味で最強の手ということになるでしょう。