将棋ということでお伝えします。囲碁だったらごめんなさい。
ある局面で、攻めを選ぶか守りを選ぶかで棋風は分かれると思います。
攻めを選ぶのであれば、考えられる相手の守りよりも有利な状況を生み出せるか。また、相手の攻めよりも1手でも早く相手玉に迫れるかどうか。守りを選ぶのであれば、考えられる相手の攻めが不発に導けて、結果としてこちらの有利な状況を生み出せるかどうか。また、相手の守りよりも守り勝てるかどうかです。
最終的には相手玉を詰ませることが目的で、双方一手一手指すわけですから、双方攻めの要素は含みます。
従って、双方が守ってしまうということは本来ありえません。(まあ、千日手がこれに当たると思いますが結局指し直しになります)
バランスからいうと、攻め:10,守り:0から、攻め:1,守り:9まで考えられると思います。
攻め:10,守り:0は猪突猛進でまったく守りをせずひたすら攻めの姿勢を貫くというものですが、同形から始まる以上、相手は守るでしょうし、それでもし勝てるのであれば、新たな戦術か、相手の棋力が相当低いということになります。
ただし、中盤から終盤にかけて、まったくこちらは守らなくても勝てると読み切れた場合はこの限りではありませんが。
逆に、攻め:1,守り:9の場合は、相手の攻めを受けつぶす。切らせるということがいえると思います。
これも、ある時点で、これならば攻める必要はない。このまま守っていれば相手の攻めは続かなくなる。あるいは非常に遅くなる。それから、ゆっくり攻めれば、十分間に合うと読んだ場合です。
たとえば、圧倒的に駒得になった場合、相手は攻め駒不足になるでしょうし、ひいては守り駒不足に陥ります。
こうなれば、ゆっくり指せば相手はギブアップです。
現実問題として、余程の棋力の差がない限り、初手から攻め:10,守り:0や、攻め:1,守り:9はあり得ません。
定石といわれている手順は、ある局面までは、双方が間違えなければ、互角というものです。
双方が、「その局面まで」定石通りだとすれば、途中の手順の変化も含めて、その手順を知ってさえいれば、名人と対戦しても同じということができます。
ここで、その「ある局面」ですが、ここから後が正に棋風の差が現れるところでしょう。
当然、双方相手玉を詰まそうとしているわけですから、こちらの攻めと相手の守りの予想、相手の攻めとこちらの守りの想定。
これらが複雑にからみあって、一手ごとの応酬を繰り広げます。指せるのは一手だけです。読みの応酬です。
この段階では最早定石からは進んだ状況ですので、ここで棋風が分かれることになると思います。
まとめてみますと、状況判断において「どちらが有利か分からない局面」において、攻めを優先させるのは、攻めの棋風でしょう。
逆に、相手の攻めを読んで、とりあえず受けておこうと考えるのは守りの棋風だと思います。
とすれば、攻め好きの人は最初から攻めの戦法を選ぶことになりますし、まず受けてそれから反撃という人は守りの戦法を選ぶということになります。それぞれの戦法も、どこかで優劣不明ということになりますので、その時点で攻めの人はひたすら攻めの糸口を考え、守りの人は相手の攻めを読み切り、守れるようより深く読んでいくことになると思います。
攻めの人は自ら局面を切り開こうとしますし、守りの人はまず相手の攻めを潰しておこうと考えるでしょう。
棋風は、好みの問題、性格の問題ともいえますが、やはりまず居飛車、振り飛車を決めて、それぞれの攻めの戦法、相手の攻めを受けて反撃する戦法や、先手としてあるいは後手としての攻めの戦法、受けの戦法などもありますから、居飛車、振り飛車に応じた様々な戦法を学び精通することが早道なのではないでしょうか。
お礼
kqueen44 さん、こんにちは お礼が大変遅くなり申し訳ありません。 なんということでしょう! 紹介いただいた棋風診断の結果がぴったりでした。 それを踏まえて実践をこなします。 ありがとうございました。