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林彪が毛沢東を暗殺しようとした理由とは?
- 1971年におきた「林彪事件」に関心があります。息子の林立果が書いたとされるクーデター計画書「五七一工程紀要」を見たのですが、偽造説もあるやに聞きました。
- なぜ林彪は毛沢東を暗殺しようとしたのか。文化大革命の過程で、二人の間にはどんな確執が生じたのか。そもそも二人の蜜月はポーズだったのか。なんともその政治過程が理解できません。
- 林彪が毛沢東を暗殺しようとした理由や二人の関係についてうまく説明している本を知りたいです。
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別に専門家で在りませんが。 少なくとも林彪自身は、対国民党戦~抗日戦を通じて現場指揮官から司令官まで務めた人ですからそれなりの実績も経験も踏んでいたんでしょう。 それなりの実績も功績もあったが、あまり人脈はなかったようで政治的には重要人物ではなかった模様。 ですから、毛沢東の目にも止まったし重用される根拠(人脈が無い->派閥を作らず毛沢東だけに盲従する)にもなった。 林彪にしてみても、戦争期間中だからこそ功績も挙げられたけど、この先平和な時代になってしまえば自分は軍の高官(だけど閑職)で一生を過ごす事になる可能性が高い。 ならば、いっそ媚びへつらってでも毛沢東の懐に飛び込み一発逆転を狙う。 そんな心理関係だったのではなかろうか? 当人達はそれで良いとしても、何の経験も実績もない息子達は親の七光りで引き上げられた軍の中堅幹部という事を自覚できずに、自分達の勢力を過大評価していたと思われる。 毛沢東を示す符号だけでなくその他の符号の付け方を見ても、何か子供の戦争ごっこの様に思えてしまう。 ※当然、事件後に行われたであろう隠蔽や林彪一家を貶める工作の結果という可能性もあるので、100%信じることは出来ないが。 路線というか政策など特に存在しません。 兎に角、実務派の面目を潰し、実務派の行う現実的な政策を攻撃して国内の混乱状態を継続させれば良いのです。 ある程度混乱したところで、毛沢東自身や周恩来さんが出てきて少し正常路線に戻す。でも文革推進派はお咎め無し。 毛沢東が不満に思う人物を効果的に攻撃して、毛沢東が充分と思えば矛を収める。 毛沢東の意図するところを、素早く察知する能力さえあれば良いのです。 毛沢東にしてみれば、自身は手を汚すことなく政敵や政治的に煙たい人間を排除できて汚れ役は林彪などにお任せできる重宝さがあったんでしょう。 毛沢東は、混乱を収めたという有り難い慈悲の印象だけが残る。 いや本当に知れば知るほど怖いですよ。 具体的な書籍名は記憶していません。 図書館などで片っ端から読んでましたから。 でも「ユン・チアン」さんのモノとか、毛沢東の侍医「李 志綏」さんの書は印象に残っている (まあ、比較的に後から読んだという事でもあるが) 後は、政治指導部の事ではないごく一般市民の文革期の日常を描いたモノ(文革期に中学生や高校生だった人々)が、国外に出て表した書籍なども、当時の実情を知る手がかりになると考えます。
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- trajaa
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毛沢東としてみれば、党内の実権を握りかけた実務派への対抗勢力として自身に盲従する手駒としの価値を林彪に期待していた。 実際に毛沢東自身が前面に出る必要なく、林彪が実務派への攻撃を担っていた。 (古来より、最高権力者が前面に出るのではなく、常にベールの陰に入ることで神秘性をも持たせる。) とそんな操り人形としての役割を期待していたのに、いつの間にか自分自身の実力と勘違いした林彪が自分の腹心を軍の幹部に就けたり、主席の座に毛沢東を復帰させその功績で自身の副主席などのポストや高齢の毛沢東の後継者として公式に認知されることを狙う。 単なる使いやすい手駒としての役割を期待した林彪が自分の意思を持ち始めた事への毛沢東側の警戒感と自分の実力と毛沢東の自分への支持を過信した林彪側の思惑の相違が明らかになった。 その結果、林彪の影響力を削ぐ方針に転じた毛沢東の意図を察知した林彪が先手必勝と企図したモノと、私の読んだモノには書かれていました。 疑い出せばキリがないですが、林彪家族を中心として一部で何かを企んだのは確かでその企みが破綻したので逃亡を図ったという大筋では外していないんでは無かろうか? 「蜜月」ん~。
お礼
なるほど。手下のロボットのつもりだった男が、自分の権勢を示しはじめた。こうボス毛沢東が自分への警戒心を持ち始めたことを察知した林彪が、逆に先制攻撃でボスを葬り去ろうとした。権力ドラマの古典的な図式ですね。でも私は不勉強なのですが、息子のクーデター計画書を見ると、毛沢東を「B52」と呼び、専制君主の暴君とさえ呼んでいるんですが、路線上、あるいは政策上の対立点はあったんですか。それとも単なる権力闘争ですか?
お礼
二度にわたり丁寧にお答えいただき、大いに勉強になりました。 特に建国第一世代と第二世代のパーセンプションギャップ(?)が感じられ、より身近に感じられました。今後、大いに学びます。ありがとうございました。