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パレート図の必要性とは?
- QC7つ道具を勉強しているのですが、パレート図を書く必要性がよく分かりません。問題発生順や金額順に棒グラフを書けば、それで分かるのではないですか?わざわざ累積比率を書くほどの意味があるのでしょうか?
- パレート図は重点指向をするために必要であり、棒グラフだけでは得られない情報を提供します。問題の重要度や要因の寄与度を明確に把握することができ、改善の優先順位を決める際に役立ちます。
- 累積比率を表示することによって、どれくらいの割合で問題が集中しているのかが分かります。また、改善に取り組む際に、累積比率を基準に目標を設定することで、効果的な改善策を見つけることができます。パレート図は実務でも広く利用されており、重要な情報を効率的に把握するために必要です。
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1番です。(御質問に対するお答え) ・グラフは1本の積立式になりますので、上部が詰まって項目/インデックスの説明が 見にくくなると思います。 (あくまでどちらが早く理解してもらえるかの観点ですので、説明を読んでとかの話は不可です) ・累積計算の手間はほぼ同じです。(手抜きをすると累計%で聞かれた場合には即答出来ません) ・グラフの方式を発明した人にも敬意を表して、教科書の趣旨を理解する。
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- aokisika
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パレート図でなければならない、という必要性はないと思います。ただ、パレート図だとわかりやすいということです。 ある工程でトラブルが多発しています。調べたところ、トラブルはAからHの8つの原因により発生していることが判りました。 1番多いのはAが原因で発生するトラブルで、40件ありました。 2番目はBが原因で発生するトラブルで、20件ありました。 以下順に C:19件 D:11件 E:5件 F:3件 G:1件 H:1件 でした。 さて、どの原因について重点的に対策を立てるべきなんでしょうか? Aがダントツに多いですから、Aに対する対策を立てるだけでいいのではないでしょうか? BとCも対策を立てますか?だとしたらその理由は何ですか? 棒グラフを書いてみましょう。Aがダントツに長いですよね。じゃあ、Aだけでいいじゃないですか。Aの対策を立てれば問題は解決です! これは誤りですよね。Aが原因のトラブルは全体の40%しかないわけですから、Aに対する対策だけでは60%のトラブルはなくならないわけです。BとCを足すと79%ですから上位3つのA、B、Cに対して対策を立てれば79%のトラブルがなくなります。こういう計算をすればわかります。 さあ、これから工場全体で改善に取り組むのですが、「Aだけでいいじゃん」という人が出てきます。この人たちはAに対する対策しかやらないかもしれません。そんなことになってしまうと「3つやろう!」と言っても掛け声倒れになってしまいます。この人たちに説明して納得させなければなりません。棒グラフを見せて、上の計算をやって見せるのと、パレート図を見せて「ほらね」と言うのと、どちらがわかりやすいと思いますか? パレート図というのは、こういう時に視覚化するのに便利なんです。なくても用は足りますが、あると便利なんです。 上のケースではトラブルの総数が100件になるようにしましたが、実際のケースではそんなことはありません。合計してそれぞれが何%あるのかを計算すればわかりますが、パレート図を使うと、件数の合計をプロットしてゆくだけで傾向がわかります。2つで大部分だとわかればその2つだけをきちんと計算すればよいわけですし、4つ考えた方がよさそうだとわかったら、4つをきちんと計算すればよいわけです。そうでないと、全部を計算しなければなりません。もちろん、全部を計算すればパレート図を使わなくてもわかります。でも効率が悪いですよね。 それに、職場全体で取り組むためには、職場の全員に理解してもらえるようなプレゼンをしなければなりません。どこかに発表するためではありません。職場の全員が改善の目標を理解して改善に取り組まなければなりません。そのためのプレゼンです。職場のみんなに改善項目を周知徹底するためのプレゼンです。 休憩時間にコーヒーを飲みながらPさんがQさんに言いました。 「なあ、BとかCとかって、対策立てる必要があるんかい?Aがダントツに多いんだから、Aだけやればいいじゃん。めんどくさいしさあ。」 Q:「でもやっぱりやんないとまずいんじゃないかなあ」 P:「だから、Aだけはきっちりやるのさ。そうすれば、BとかCなんてやらなくたっていいじゃないか」 Q:「そうだね。きっちりAやっておいて、BやCは省略しちゃおう。」 休憩時間にコーヒーを飲みながらQさんがRさんに言いました。 「なあ、BとかCとかって、対策立てる必要があるんかい?Aがダントツに多いんだから、Aだけやればいいじゃん。めんどくさいしさあ。」 R:「でもやっぱりやんないとまずいんじゃないかなあ」 Q:「だから、Aだけはきっちりやるのさ。そうすれば、BとかCなんてやらなくたっていいじゃないか」 R:「そうだね。きっちりAやっておいて、BやCは省略しちゃおう。」 休憩時間にコーヒーを飲みながらRさんが・・・・。 そしてみんながAだけしかやらなくなりました。 Pさんがミーティングで、「BとCを省略しよう」と提案したら、「それは違うよ」と言って説明することができます。しかし、個人レベルで「省略しようぜ」と話をしていたような場合、現場の責任者はそれを知ることができませんから、いつのまにか省略することが当然になってしまいます。それを防ぐ方法は、説明しなくても一目瞭然でわかるような何かです。「この図はね」と言わなくても、貼ってあるだけでわからなければ効果がありません。パレート図を壁に貼っておくと、パッと見てAだけではダメだということが判ります。現場の改善をするためには、こういう周知徹底のための方法が必要なのです。
補足
長文によるお答え、大変ありがたいです。感謝します。 3点、補足の質問をさせて下さい。 ”教科書”には『累積比率をどんどん計算していき、折れ線の部分を書き込め』という内容が書いてありました。結局はプロットと言っても全部計算しなくてはいけないようでしたが、どうなんでしょうか。 また、”例えば”の話ですが、説明して頂いた例で挙げると、Bが原因で発生しているトラブルは難易度が他と比べてはるかに高いと思われるから、今回はA・C・Dをやろう!とした場合、それだけの累積比率はパレート図では分からず、折れ線は全く無駄な物になってしまいませんか? 最後に、79%の所で"ここまででよし"とされた理由は何でしょうか。4割の問題を解決すれば一つの活動としては十分な気がしますし、それで少ないという考え方であれば100%を目指すのが良いと思うのですが、8割程度を解決しなさいと言うような指示が出されるのが一般的なのでしょうか。 グラフではなくて必ずパレート図を書かねばならない、と言う教科書に対して納得がいかないため、たくさん質問してすみません。
- gisahann
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グラフは視覚に一段と簡潔明瞭に強調して訴えることが出来ます。 その中で金額順という手法がこのパレート図の表現に似ています。 X方向のラインの向きが反対になりますが、この収斂の特徴を見て管理の手助けとすることは よくあることです。 そしてクレーム処理や不良率などでは、累積何%までを潰せば効率的でかつ経済的、すなわち 合理的であるとかの判断をします。 従って、あなたの気持が書き手は何時も数字を触っているから良いのですが、新たに初めて見る 人にとっては、この辺りの知識と対策の基本を具体化するためによく用いられるのであります。
補足
お答え、ありがとうございます。 累積ならば、積み重ねの棒グラフでも十分ですよね? その方があえてパレート図にする事もなく、誰にでも分かりやすいと思うのですがどうなんでしょうか。
お礼
> グラフの方式を発明した人にも敬意を表して、教科書の趣旨を理解する。 時には、敢えてそういった考えもしなくてはいけないと言う事ですね。 補足質問に対するお答え、ありがとうございました。