「マル」という言葉の使い方
渋谷駅の近くの或る薬店(コクミンという店だったと思う)の店頭で、店員がハンドマイクで自分の店が安いと宣伝していました。
「ハイチオールシーが ろくじゅっパーオフ、
ダイエットのセラシーが ごじゅっパーオフ価格、
さらに 消費税 マル いただきません、
いよいよ 売り出しセールは 最終日、
いまだ お買い得ですからね」
他にも言っていたかもしれないですが、そんな感じで同じようなことを何度も繰り返していました。
店頭には「消費税は0%」という紙が貼ってあったので、店頭表示価格は消費税込みの価格ということらしいです。
さて私が気になったのは、
「さらに 消費税 マル いただきません」
の「マル」という言葉なのです。
意味は多分、全然とか まったくということだと思います。
でも、私は、「マル」という言葉をこのように使うのは、はじめて聞きました。
確かに、「マル暗記」とか「この土地に来てマル3年になる」という使い方ならするのです。
こういうときは、「暗記」とか「3年」という言葉の前に付く、接頭語のような使い方です。
しかし、「マル いただきません」の「マル」は、どう考えても、副詞のように使われています。
(「マルいただく」の否定ではないでしょう。) そもそも、動詞の前に直接この言葉「マル」が来るというのは違和感があります。
私は別に、どういう言葉の使い方がいいだの悪いだの言うつもりはないのです。
ただ、「マル」という言葉をこのように使うのは現在、普通のことなのか、ということを聞きたいのです。
私と同じく違和感がありますか?
また、他に、どのような場合に、この「マル」という言葉を使うのか、例文を書いてください。
今回聞いたのは、「マル」の後ろが「いただきません」という否定になっていましたが、肯定の表現がくることはないのでしょうか。