旧サンクス富山やCVSベイエリアのような「エリアFC」は、地域を区切って独占的出店権を与えるFC契約で、後発チェーンだった旧サンクスが、かつて店舗網拡大のため多用した手法です。
旧サンクス以外では、南九州と沖縄のファミリーマートぐらいしかない、日本のコンビニとしては特殊な契約です。
エリアFCはそれ自体大きな会社なので、チェーン本部の方針にも、一般加盟店のように素直に従ったりはせず、チェーンの統一感を損ねたり出店計画がスムーズに行かなかったりと、本部からみて徐々に弊害が目立ってきました。サークルKサンクスも一応、エリアFCの子会社化を進めているようです。
で、富山は業績低迷で身売りしたがっていて、CKSもある程度の金額を提示していたのですが、ローソンがそれをかなり上回る額で買い取りました。
ベイエリアは、当初はセブンイレブンの加盟店でしたが、当時のセブンが複数店契約そのものが不可だったので旧サンクスに乗り換え、独自の経営で成長し、東証一部上場まで果たしました。
しかし、契約で出店エリアが千葉全域+東京の一部に限られているためより以上の成長を見込めず、その他様々なトラブルもあり、CKSから離反した訳です(ローソン加盟にあたっては、関東全域の出店権を得ています)。
個人的には、CKSは求心力を維持出来なかったし、ローソンはババを引いたんだと思います。旧サンクスの失敗を見ていながら、店舗網拡大の誘惑に勝てなかった訳です。
特にCVSベイエリアは、CKS時代には本当に好き放題やっていましたから、創業者一族が経営権を手放さない限り、今後はローソンの悩みの種になると思いますよ。
お礼
サンクスも いろいろ あったのですね。 参考になりました。 ご回答 ありがとうございました。