使い分けと言うよりも、EF63は構造上、一般の軌道上を走行できない電気機関車です。
EF63の軸配置は「Bo-Bo-Bo」。
軸重は急勾配における軸重偏差を考慮し、軽井沢側台車19t、中間台車18t、横川側17tとなっています。
このため、もしEF63を一般的な線形の軌道上で使用した場合、1エンド側先頭と2エンド側先頭では牽引力が変わってしまう事になります。
もっとも、それ以前の問題として、EF63の軸重は車両制限令を越えているため、一般的なレール(旧国鉄&JR)の上を走行することが出来ません。
EF63は特別に強化された軌道を敷設してある「軽井沢~高崎機関区」のみ走行可能な、特別な電気機関車です。
EF62など主務機と連結し強調運転を行う場合。
制御は、すべてEF63補機で行います。
運転手は、一番、横川側のEF63運転台で制御します。
普段の営業運転でEF63の運転席は、横川側のみしか使用しません。
このため、EF63の運転設備も横川側と軽井沢側に違いがあります。
横川側は正式な運転設備。
軽井沢側は簡易運転設備。
軽井沢側の簡易運転設備は高崎機関区で検査を受けるために、横川=高崎間を回送する際のみに使用されます。
お礼
ありがとうございました とても丁寧ですごくわかりやすかったです