問題は、実際の事件が起こる前に、問題を解決しなければならないことです。
そうでなければ、ウィルス感染などによって自分のシステムが破壊され
あるいはデータが盗み出され、あるいは外部から操られて
自分のシステムを信用できるPCとして接続されている
他のシステムまで、被害を及ぼす恐れがある。
インターネットが普及するほどに、波及する影響は大きくなるのです。
Vista Home系/Ultimateエディションは、2012年4月でサポートが終了し
上級エディションでは、延長サポートだけが継続されます。
WindowsXPのHome系も、延長サポートが特例として継続されています。
これはXPでIE9が使えないように、新機能提供は得られない状態です。
しかし、セキュリティホールをふさぐ修正アップデートが受けられる状態です。
これにウィルス対策ソフトなどを併用して、やっと一人前の安全性とみなされます。
ですから、上級エディションや、サポート期間が続く他のOSに切り替えることが
基本の対策で、それにはOSだけの入れ替えと、PCの買い替えが考えられます。
Vista搭載PCにはデュアルコアCPU搭載で、実用的な性能を持ちながら
Windows7は軽快に動かないということがありえます。
ですから、資金面の余裕があるなら、最新のPCに買い換えるのが良いでしょうし
Windowsユーザーは、この17年をそうして過ごしてきたと思います。
この4,5年でCPU性能の飽和を感じることも増えましたが
Windowsの市場は、これからもPC買い替えによる、新Windows大量販売が続きます。
その理不尽に、義憤だけで行動できるのであれば
UbuntuやLinuxMintなどの、Linux系OSを使って
Windowsを見限ることはできます。
Linux系OSであれば、無償で配布されているので
Windows7だけを買ってくるよりも、安く、買い物に出かける手間もなくことが終わります。
(慣れれば、インストールを初めて2,30分後には、YouTubeを視聴できるところまで終わります)
ただ、Linux系OSのデスクトップOSとしてのシェアは
高い国でやっと3%という数字が出てくる程度。日本では1%以下と言われています。
当然、万人にオススメできるものではありません。
機種固有のトラブルが出て、すんなり使えないというPCもあります。
でも、
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/linux/1316448328/
この掲示板記事によると、ネットバンキングはそれなりに利用できるらしいですね。
Linux系のOSは、オープンソースというスタイルで開発が行われていて
その中核部分は、組み込みLinuxとしても応用されています。
多くの地デジテレビやHDDレコーダーなどの説明書から、Linux採用が読み取れます。
NAS製品やルーター装置、その他の家電やデジタルガジェット、そしてAndroid携帯電話。
非常に広い分野に向けて、セキュリティ上の問題にも取り組み続けられています。
Linux系OSでも、新しいバージョンが出れば、古いものはいずれ放置されますが
サポート切れで、追加投資が生じるわけではなく
新しいOSは、古いPCでは重くて使えないということもあまり起きません。
いざとなったら、GUIの構成を簡易なものに入れ替えて、軽量化すれば10年前のPCでも使えます。
それなりの知識と、それなりの達観があれば、もう何年も前から
WindowsやMacOSXなんか触ることなく、パソコンを使い続けることができるようになっています。
でも、それはあくまでも一割にも遠い、ほんの一部の人の話というのも事実です。
どちらを選ぶのも自由と言えば自由。
たぶん5年くらいしか使っていない、それなりの速度で動くパソコンだと思います。
それを、もう使えないものとするのもWindowsですが…
これまでのパソコン利用を支えてきたのもWindowsなんだと思います。
Vista Home系を、そのままインターネットに繋ぎ続けることは
誰に問うても、不適切なものと答えるはずです。
それは、「インフルエンザにかかった児童は登校させないでください」という
社会的倫理に近いものです。
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1202/10/news068.html
たとえば、この記事で報じられているDDoS攻撃というものがあります。
これは、特定の企業などのサーバーへ大量のアクセスを集中させ
企業活動を阻害するという深刻なサイバー攻撃です。
経済活動の妨害として、他国からの攻撃さえあり得ると警戒されています。
こういった対応不能なほどの大量アクセスをどうやって行なうか?
その方法は、大量のコンピューターを同時に使うことで実現します。
そのためには、大量のパソコンを、セキュリティーホールをついた攻撃で
乗っ取って遠隔操作できるようにする必要があります。
Vistaのシェアは市場の1割程度を持っています。
5000万世帯の7割のうちの1割がVistaと考えると
350万ものVista機があるのです。
これが、すべて消えるとは正直思えません。
でも、このままではDDoS攻撃が、輪番停電のように日常を圧迫するのかもしれません。
#「この国を守るために…」と大仰に語っても空々しいんですけどね
#Windows2000,Meでさえ、未だにインターネットにつないでいる人がいるのも事実です
お礼
質問投稿後にマイクロソフト社から、ビスタのサポート延長が発表されました。 5名様から回答をいただきましたが、結果的に私の質問が意味をなさなくなってしまいました。この欄をおかりしまして各位様に御礼申しあげます。 ありがとうございました