センター試験利用で立教大学の生命理学科に入学し、今年卒業する者です。
結論から言うと、数学IIICは高校で勉強していなくても後から補えば何とかなります。ただし、微分・積分の教科書レベルの基礎知識は事前にあった方が楽です。
私は数学IIICに関してはほとんど知識がない状態で入学しましたが、物理系の科目で必要になった時だけ教科書を参照して乗り切りました。
基本的に、入試に必須でない教科は高校で履修していなくてもあまり支障がないようにカリキュラムが組まれています。
具体的に言えば、まず数学は生命理学科の科目にはありません。
2年生後期から始まる生物物理学という必修授業では簡単な微分と積分を使った説明がありますが、生命理学科向けに簡略化されており、チャート式の発展問題のような複雑な計算は必要ありません。
最終的には高校物理の力学・熱化学・波動の概念が理解できる程度の数学知識があれば大丈夫です。
それよりも先にしっかりと勉強しておかなければならないのは理科系教科だと思います。
重要度に序列を付けるとすれば、化学≧生物>物理でしょうか…。
学部1年生の内に化学・生物・物理の基礎を固めるようなカリキュラムが組まれているのですが、どれも半年間に詰め込んでいるので進度が速いですし、他に言語科目や実験や選択科目や教養科目もあるのでこの一年は物凄く忙しいです。
しかしここで全て習得しておかないと、その先の分子生物学・生物化学・生物物理学などの専門教科は理解が困難です。
そのため、受験に使う1教科だけでも高校の内に完璧にしておくことをお勧めします。
それも表面的な丸暗記ではなく、根本から法則性を理解していないと応用が利きません。
個人的には学校で配られる教科書よりも、根本からわかりやすく説明している参考書の方が大学の勉強には役立っているように感じます。
まとめると、数学IIICの勉強は決して損にはなりません。
ただ完璧に習得しようとすると時間と労力がかかる教科なので、そこでエネルギーを浪費して理科系教科を疎かにしてしまったら本末転倒です。
質問者様が今どんな状況にいるのかわかりませんが、生命理学科に入学するなら理科系教科を中心に勉強をして、数学知識が足りないと感じたらその都度復習するのが一番効率的な方法だと個人的には考えています。
補足すると、指数・対数関数や三角関数は生物実験でも使うので数学IIBまでの基礎的内容は確実にしておいた方がいいです。
また、必修言語科目・科学英語・論文精読もあるので英語は意外と重要です。
リンク先の立教大学公式サイトの在校生向け情報から、全学部の履修規定や日課表やシラバスを見ることができます。
それらを参照すると具体的な授業のイメージが湧くと思います。
お礼
丁寧な回答ありがとうございます。 とても参考になりました。