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選択権付先物外国為替取引セット円貨預金について
遠隔地に在住の母が「トップランナー」という名の「選択権付先物外国為替取引セット円貨預金」という商品を取引銀行の営業担当からすすめられて、よく理解しないまま既に入ってしまっています。 しかしこの商品の説明を読めば読むほど、私には一種の詐欺的?商品に思えてくるのですが、詳しい方がおられましたらわかりやすくお教えいただけませんでしょうか。 どのような情報でも結構ですのでよろしくお願いします。
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これは為替相場の上下に連動したオプション付きの金融商品ですね。 オプションというのはベースとなるもの(この場合は為替)を期日に予め決めておいた値段で売買するという権利です。 これが、少ない元手で大きな利潤をうんだり、損失を生み出すギャンブル的要素のあるものです。 まず、購入者自身に為替が上がるか下がるか、「相場を読ませる」のです。そして ・「この先、円高になる」と読んだ人には 円高でとても儲かるが、円安でとても損をするプラン ・「この先、円安になる」と読んだ人には 円安でとても儲かるが、円高でとても損をするプラン で契約するのです。 為替の先行きなんて誰にも分からないので損して元本割れする可能性もおおいにあるのですが、購入者の自己責任ということになります。 どの程度の割合で、オプションが組み込んであるのか知りませんが、こういった個人向きの金融商品の場合、預金と比較して「リスク」と「リターン」両方ともある程度増やすよう作るので、普通の預金と違って「リスクもある」ということを分かっておいてください。 因みに以下は大まかなオプションについての説明です。 基本的にはオプションに関わるには大まかに二種類の立場があって、 (1)オプションを買って、権利を持っている立場(ロング): ベース資産の動向の読みが外れた場合でも損失の最大値は決められており、それ以上損しないけど、権利料を払っているので、読みが当たっても通常より儲からない。 危険を避けたい(ヘッジする)場合にはオプションを買うロングポジションを取るわけです。 (2)オプションを売って、義務を課せられている立場(ショート): 読みが外れた場合、損失の最大値は無限大で大変危険、ただし、読みが当たれば少ない原資をもとに一定の大きな利益を生むことが出来る。ギャンブル的な要素が大きい。 上で言ったように個人向きの金融商品の場合、預金にくらべ、リスクとリターン両方一寸増やしてあげるようにするので、オプションのショートポジションの場合が多く、それに、無限大に損はしないよう、多少のヘッジをなども組み合わせていることもあるというところです。
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- yaanyaan
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#3です。 もう、ご自身で結論を出されているようですね。蛇足ながら、もう一点だけ追加させていただきます。 その商品のオプションのプレミアムが適正かどうか見るときに、ボラティリティといって、ベース資産がどれだけ変動しやすいかという指標をみるのです。ボラティリティが高いとプレミアムが高くなるし、低いとプレミアムも低くなります。 以前、日銀のペーパーで先進国の中では日本の為替はボラティリティが高い方だというようなことを、読んだような記憶があります。 プレミアムが適正にきちんと算出されているのか、営業マンに問いただしてみるのも良いのでは。
お礼
重ねてのご回答ありがとうございます。いくつかのキーワードを教えていただけて非常に参考になりました。
- xxxx123456
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住友信託の商品です。 なにも、問題ありません。 預金保険付ですし。
お礼
ご回答ありがとうございます。 たしかに円建てのときは預金保険対象ですが、決済時期に購入時より円高だった場合は自動的(強制的)にドル建て外貨預金になってしまい、当然預金保険対象外となってしまいます。 それと詐欺的というのは円安になってもその差額は先にオプションプレミアムという名目で受け取るわずかな金額で相殺され一銭も受け取れない仕組みになっているいっぽう、逆に円高だとドル建てに換えられてしまい為替リスクはすべて個人にかかってきます。 またそのあとの管理も年寄りに出来るわけもなく、こういうものを「自己責任で・・・」という言葉だけで契約させるのはどうかと考えるのですが。
オプションというディリバティブの一種のようですが、 この手の商品は理解していない場合には、 絶対に手を出すべきではありません。 別に詐欺ということも無いでしょうが、 最低一日に一度は株・為替情報を見るぐらい 経済に関心を持っている人で無いと 利用は難しいでしょう。 ちなみに私はこの手の商品を利用したことがありますが それは外貨に変わってもいい円(つまり余裕資金)の運用で 普通に外貨に変えると手数料がかかるので それを避けるためでした。 そういう使い方もあります。 詳しい商品説明は直接担当者に聞いてみたほうがよいでしょう。
お礼
ご回答有り難うございます。 母はこういう方面に全くの素人なのでやはり手を出すべきではないということですね。半年後の決済になっているようなのでそのときに手を引くようにさせたいと思います。
お礼
わかりやすくお書きいただき有り難うございます。 この商品は(2)のように思えるのですが、決済時に 1.開始時より円高だと「銀行の判断」でドル建て外貨預金に切り替わる。 2.開始時より円安でもオプションプレミアムという名目での金額(リスククラスで異なるが1%ほど、最大1.5%程度)を受け取ってオプション行使権+アルファを売っていることになるため「差額利益はまったく受け取れない」。 というからくりになっており、必ずしも(2)でもないように思います。 権利を売っていることでオプション行使の判断を銀行が一方的に行えるので、銀行側はリスクをかぶらない仕組みになっています。 もちろん円建てのままで決済時期がくればわずか(0.1%をはるかに下回る)な利息がもらえますが、基本的に入ってくるのはオプション行使権等の売却代金のみです。 簡単にいえば 「円安で儲かったら銀行の利益・客にはそのことで口出しする権利はない・円高で損したら客の責任・その判断は銀行がする」という「人のふんどしで相撲を取って、勝ったら自分の手柄、負けたらおまえの責任」といった商品なのでしょうか。 またヘッジは行わないようです。ということは損だけは無限大? ふつうに商品説明カタログをよんでもこういうことだとは理解しがたいように書かれています。 こういう商品を知識のないことを知りながら老人にすすめるということで「詐欺的」という気がするので、ともかくも決済時期がきたら手を引かせる方が良いように思いました。