剣道現役です。普段あまり意識しないで使っておりますが、あらためてGOOの辞書(三省堂提供「大辞林 第二版」)で「せいせいどうどう」を引いてみると、
【正正堂堂】
(1)態度が正しく、立派なさま。公明正大で卑劣な手段をとらないさま。「―と戦う」「―たる態度」
(2)軍隊の陣容が整い勢いの盛んなさま。
と、こうなっております。
剣道でも上記(1)の意味で、「反則などしないで正々堂々と戦った」という風によく使っております。
あるいは、基本に忠実で気勢充分な構えのことを「正々堂々たる構え」などと言うこともあります。これはおそらく、上記(2)の意味でしょう。攻めを身上とする剣道では、最上級の誉め言葉かもしれません。
さらに、剣道では、心の働き、竹刀の動き(技)、体の運び(体力、姿勢)の三つの要素が一致してはじめて有効な打突(一本)となるとされており、このことを「気剣体一致」といいます。
そして、ときにこの気剣体が見事に一致した打突のことを「(正々)堂々たる一本」などと評することもあります。これはひょっとすると上記(1)と(2)の両方を言い表しているのかもしれません。
以上、私見をまじえておりますが、いかがでしょうか。