まず挿し芽とは樹木や草花の先端を切り、それを土に挿す事を言います。
画像には既に根が出ていますので、これは苗として扱います。
挿し芽や挿し木は根の無い物を、土に挿す場合のみに用いる言葉です。
エンゼルストランペットは本当の名ではなく、一般的にダチュラの名で親し
まれています。ただダチュラは2種類の総称で、チョウセンアサガオと呼ぶ
のが正しいようです。花がラッパのように広がって咲くので、このような名
が日本に伝わった時点で名付けられたようです。
ダチュラには一年草のチョウセンアサガオと、常緑性低木の木立チョウセン
アサガオの2種類があります。一年草の方は草花として、常緑性は樹木とし
て扱われ、双方とも室内向きの植物ではなく屋外向きの植物ですから、室内
では上手く育ちません。60cmまで生長したと言われますが、それは生長を
したのではなく。単に光線不足により徒長して伸びただけです。
徒長は間伸びとも言い、茎と茎の間が通常より間隔が開き過ぎてしまう現象
を言います。画像を見ると通常より色が薄いですから、完全に光線不足だと
言う事が直ぐに分かりました。
現在の大きさでは2種類のいずれかは分かりません。開花すれば草花なのか
樹木なのかが分かります。花が上向きに咲けばチョウセンアサガオ、下向き
に咲けば木立チョウセンアサガオになります。
どんな植物でも必ず作業が可能な時期と不可の時期があります。どのような
事情があっても、切り離してはいけない時期は切っては駄目なんです。
植付けは4~6月の間で、挿し木は今年に伸びた若い枝を使い、8~9月の
間に行います。つまり切っても良いのは4~6月と8~9月の間だけになり
ます。確かに根が出ていますが、この根はまだ活動していませんので、今は
切り離すべきでは無かった事になります。
とりあえず4月に入るまで、コップにガーゼを入れて水で湿らせて、その中
に苗を入れて日当たりの良い窓辺に置き管理をして下さい。コップに水を入
れて苗を浸けるのは良くありません。湿らせたガーゼの水分を吸って生育を
させるようにした方が土に植え付けても良く育ちます。
耐寒性は非常に強いので、暖房がガンガンと効いた室内では逆効果になりま
す。熱帯性の植物ですが、熱帯性の植物の中でも寒さには強い種類があると
覚えて下さい。就寝時に室内が0℃以下にならなければ大丈夫です。
エンゼルストランペットは毒性があります。素手で作業しないように注意し
て下さい。
お礼
専門的なご回答を頂き誠に有難うございます。 >切り離してはいけない時期は・・・・ 私は虐待に近いことをしてしまったようですね、がっくりしました。 ここまで来た以上はご指導のとおり、ガーゼで育てていきます。
補足
もう一回だけよろしいでしょうか。 ガーゼで育てたあと、土に植えるタイミングはどの様な状態になってからがよろしいでしょうか? お手数ですが再度ご教示のほどお願い致します。